出版社内容情報
孤高の赤、哀川潤(あいかわ・じゅん)。
彼女の『今』が語られる。
《最強》シリーズ、開幕!
「あーあ、つまんねーの。自殺しよっかな」
人類最強の請負人・哀川潤。
強くなり過ぎた彼女に、遂に世界のすべてが降伏する。
倒すべき敵も、応えるべき依頼も失った請負人に、
そのとき、初めての「恋」が襲い掛かる!
『戯言』では済まされない、『人間』の枠を越えた、
『最強』のラブストーリー!
内容説明
気づけば、すっかり依頼が来なくなっていた人類最強の請負人・哀川潤。強くなり過ぎたゆえに、彼女に仕事を頼むのは卑怯だと、世界中が紳士協定を結んだのだ。ほぼ無職となったはみだし者は一人、星空を見上げる。その時、爆音と強烈な光を伴う『物体』が彼女を直撃した!奇想天外な恋と冒険の物語、ここに開幕。
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。2002年に『クビキリサイクル』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
備忘録:ティーンズコーナーより。設定についていくのに大変でしたが、鮮烈な印象を受けるパンクな恋愛ー恋愛…なの?ー&失恋です。次に行け、女子!最強なんだから。2024/07/15
hnzwd
15
久々のシリーズ。宇宙人と人類最強か。。2020/10/24
ほたる
14
地球に留まることのできない存在、哀川潤。特有の言い回しや表現が、頭の中に怒涛のごとく流れ込んでくる。表紙をよく見ると、今回のお話を表しているのがよくわかる。人類最強の初恋はやはり並大抵のものではなかった。不可解な謎の真相にも、舌を巻かざるを得なかった。2020/05/16
にぃと
10
戯言シリーズ、人間シリーズ等々と同じ世界線にしては、いきなり宇宙人の襲来など予想外の内容。ただ、あの哀川潤が主役兼語り部役ならばこれぐらいのものは必要なのかもしれない。彼女の地の文については、「こんなの自分の知ってる哀川潤じゃない」と「これでこそ哀川潤だ」とが交錯してなかなか情緒が乱されるし、何より時間の流れを感じてしまう。戯言シリーズの登場人物についても一瞬触れられるので、ファンには是非読んで欲しい。2編収録されており、どちらも面白いが、特に「初恋」はそれ単独でも完成度の高い作品だと思う。2022/12/04
さな
6
戯言シリーズの中でも大好きなキャラ、潤さん。彼女が主役だと知ってずっと読みたいと思ってた。文庫化したので購入。まさかここまで奇想にあふれた話になるとは思わなかった。潤さんの行動はいつも読めなくて、こっちの考えをいい方向へ裏切ってくれる。そこに痺れる。全世界から仲間外れにされた彼女がどんな事件に巻き込まれて、どんな決着をつけるのか。エンタメな作品かと思いきや、SFに近いものを感じた。シリーズを追いかけたいと思う。2020/08/26