講談社現代新書<br> あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン

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講談社現代新書
あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065193778
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C0232

出版社内容情報

私が自由意思で自分の臓器を売ることがなぜ禁じられるのか?
ギャグに著作権を認めたらどうなる?
カジノは合法なのに賭け麻雀が違法なのはなぜ?
全人類に共通の良心なんてある?

法と道徳、功利主義、人権、国家、自由、平等……私たちが生きていくうえで目をそらさずに考えたい「法哲学の問い」を、たくさんの具体例を紹介しながらわかりやすく解説!青山学院大学の”個性派教授”による、読んで楽しい法哲学教室!

内容説明

常識を揺さぶる「究極の問い」にあなたは何と答えますか??社会に飼い慣らされないための“悪魔の法哲学”。「正義」「権利と義務」「自由」「平等」「功利主義」「アナーキズム」考えることの楽しさがわかる、青山学院大学で大人気の授業!!

目次

第1章 社会が壊れるのは法律のせい?―法化の功罪
第2章 クローン人間の作製はNGか?―自然法論vs.法実証主義
第3章 高額所得は才能と努力のおかげ?―正義をめぐる問い
第4章 悪法に逆らうワルになれ!―遵法義務
第5章 年頃の子に自由に避任させよう―法と道徳
第6章 大勢の幸せのために、あなたが犠牲になってください―功利主義
第7章 人類がエゾシカのように駆逐される日―権利そして人権
第8章 私の命、売れますか?―どこまでが「私の所有物」か
第9章 国家がなくても社会は回る―アナルコ・キャピタリズムという思想
第10章 不平等の根絶は永遠に終わらない―どこまで平等を実現できるのか/するべきか
第11章 私には「誰かに食べられる自由」がある?―人はどこまで自由になれるか

著者等紹介

住吉雅美[スミヨシマサミ]
1961年、北海道生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。山形大学人文学部助教授を経て、青山学院大学法学部教授(法哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

89
クセのある文章に好みが別れるかもしれないが、そもそも法哲学というものを全く知らない私には、とても勉強になる一冊だった。法律と道徳の関係、功利主義が選別思想に傾きやすい恐ろしさ、正義に関するロールズとノージックの論争、それを踏まえての福祉のあり方、何が平等かなど、現実の法体系の基盤となる「法哲学」なるものの一端に触れることができた気になってくる。「自発的な売春は是か非か」「なぜ自分で酒を造ってはいけないか」など具体的な問題設定も面白く、楽しい思考実験ができた。思いがけずいい本に出会った時の、幸せな気分…。2020/08/28

ころこ

47
大変読み易く、著者の思想性も邪魔していない。政治哲学や経済思想と重なる、興味を持った人にはこれ以上簡単な本は無いというくらい、教科書的な本としては完璧な内容かと思います。著者がタイトルに込めたのは「悪魔の顔」ですが、最近よく聞く「とりあえず法律を守れ」風の言説をする人には理解し辛いかも知れません。物事を加害者と被害者に分けて考えたり、責任追及が甘い、量刑が軽すぎると考えたりするのは、正義が貫徹されていないからなのか、それとも「法化社会」が日常風景になってしまったからなのか、そういう疑問が「悪魔の顔」です。2021/03/19

kei-zu

37
「悪い」から法律が必要なのか、法律が「悪い」と決めるのか。鶏が先か卵が先か。 本書は、ベンサムの功利主義などの思想史を振り返るとともに、クローン人間や臓器移植など現代的な問題を読者に突きつける。明確な答えはなく、読者は価値観を揺さぶられる。 題材の特異さだけでなく、漫画のフレーズが時折引かれる語り口も楽しい。 「不平等な現実のみが平等に与えられている」(「呪術廻戦」より)2021/06/09

yutaro13

37
法哲学というと堅苦しく感じるが、著者の軽妙な語り口のおかげで気楽にサクッと読める本に仕上がっている。ロールズとノージックの対比など法哲学の基本的な要素をおさえた上で、法律とそれを支える学や常識に疑問を呈して楯突いていくスタイル。当たり前の存在として普段意識することのない法や常識を疑え、盲信するな、との主張が散りばめられている。自らを「アナーキズムの側に立っている」とする著者は、国家を否定するアナルコ・キャピタリズム(無政府資本主義)に基づく社会を素描する。緊張度の高い社会になるのは間違いない。。2020/10/31

ふみあき

32
親しみやすさを狙ってか、あるいは著者の趣味か漫画からの引用が多い。「動物の権利」なるワードをたまに耳にするが、彼らの世界は弱肉強食が当然である以上、それは(道徳的にはともかく)法的には成立し難い。動物愛護も所詮は人間中心主義であることを自覚すべき。福祉国家スウェーデンにおいて過去、遺伝病者等に強制断種が行われていた一方、小さな政府論者のレーガン大統領が、ベビー・ドゥ事件(障害児を安楽死させた)を「生命の質」を理由に肯定した州最高裁の判決に対し、差別だと激しく反発したという逸話は、いろいろ考えさせられる。2020/05/26

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