出版社内容情報
総理の座に居座る大平正芳に、三木武夫、福田赳夫、中曽根康弘ら反主流派は、ますます態度を硬化させた。権力争いに奔走する政治家たち、機能停止に瀕する国会。「40日抗争」の決着は衆参両院の決選投票に。昭和55年(1980)5月、政権維持が精一杯の第2次大平内閣に社会党が内閣不信任案を提出、造反した三木、福田各派の欠席で可決される。大平は解散を決断、事実上の自民党分裂のなか、史上初の衆参同日選挙に突入した。傑作戦後日本史第8弾!
解説:玉木雄一郎(国民民主党代表)
内容説明
解散・総選挙に打って出た大平総理の賭けは、失敗に終わった。それをきっかけに、福田赳夫、三木武夫、中曽根康弘ら反主流派は退陣圧力を強める。いわゆる「四十日抗争」である。両派譲らず、ついに昭和54年11月6日、大平、福田の二名が首班候補として本会議に臨むこととなった―。
目次
第1部 大福激突(抗争泥沼化;三福中、足並みそろわず;灘尾後継消える;四者会談物別れ;福田、首相候補に;候補一本化ならず)
第2部 自民分裂(国対政治の裏側;大平、参院選に賭ける;中曽根、大平支持に回る;浜田問題で大平窮地に;社党、不信任案で対決;中曽根の布石;社公民それぞれの思惑;三福造反、自民分裂へ)
著者等紹介
さいとうたかを[サイトウタカオ]
劇画家。1936年、和歌山県生まれ、大阪府育ち。17歳で描いた『空気男爵』でデビュー。上京し、「さいとう・プロダクション」設立。1968年『ゴルゴ13』連載開始。2003年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章受章。2019年東京都名誉都民に選出
戸川猪佐武[トガワイサム]
1923年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治学科卒業。読売新聞社政治部記者を経て、政治評論家として活躍。『小説吉田学校』は戦後政治を生々しく活写し、ベストセラーとなった。1983年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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