講談社文庫<br> 日本橋本石町やさぐれ長屋

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講談社文庫
日本橋本石町やさぐれ長屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065189542
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本橋本石町にある弥三郎店の住人は事情をかかえた人たちばかりだ。気になる相手ができたと思えば出戻りだったり、旦那が勤め先から帰ってこなかったり、あげくの果てには店立ての噂が持ち上がる!
日本橋本石町に弥三郎店と呼ばれる長屋があった。事情を抱えた住人ばかりが住んでいて――。
心温まる江戸人情を描いた連作集。

「時の鐘」
真面目一徹、そろそろ嫁をと周囲から勧められる鉄五郎。そんな鉄五郎に気になる相手が現れたのだが、若くして出戻ったおやすという莨屋の女だった。

「みそはぎ」
おすぎは、老いた母親の面倒をみている。ある日、勤め先の井筒屋に見慣れぬ男が来るようになった。

「青物茹でて、お魚焼いて」
おときの旦那は錺職人。次第に泊まり込みの日数が長くなり、しまいにはひと月にもなった。

「嫁が君」
おやすはずっと旦那が家にいるおひさのことが羨ましい。ある日、この旦那が寄せ場からきた人物だと噂になる。

「葺屋町の旦那」
おすがのかつての奉公先の倅が、弥三郎店にやってきた。どうやらこの倅、わけありのようで。

「店立て騒動」
弥三郎店が店立てに?! 住人は緊急事態にてんやわんやの大騒ぎ。どうにかこの事態をとめられないか。長屋の住人が一致団結して行ったことは。

内容説明

日本橋の裏店に集う、一癖もふた癖もある住人たち。堅物の大工・鉄五郎、気の強い出戻りのおやす、老母の面倒に悩むおすぎ、旦那が仕事場から帰ってこなくなったおとき。貧乏でお節介な老若男女が不器用に生きる。すると、長屋の取り壊しが決まり―市井物を得意とした著者が遺してくれた傑作連作短編集。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年函館生まれ。函館大谷女子短大卒。1995年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞。2000年、『深川恋物語』(集英社文庫)で吉川英治文学新人賞受賞。2001年、『余寒の雪』(文春文庫)で中山義秀文学賞受賞。2015年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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じいじ

97
宇江佐さん、お得意の市井人情モノ。江戸は日本橋(通称)やさぐれ長屋に暮らす面々の波乱万丈物語。24歳一本気で人情にあつい大工・鉄五郎を柱に六話の連作短篇です。どの話も遜色なしに面白い。宇江佐作品にハズレないです。最終章の【店立て騒動】は、長屋解体にひと騒動。円満解決に感動のです。泣いて、笑って…そして感動して、宇江佐小説に酔いしれました。2020/04/14

kei302

48
人の情の表も裏もきっちり描く宇江佐さんの長屋もの。世の中は厳しいものです。甘々では生きてゆけない。やさぐれる..。おやす鉄五郎夫婦がメイン。おやすが長屋に馴染んで、控えめにお節介を焼くようになって徐々に変わっていくのが面白かった。最後の「店立て:たなだて」の騒動がよかった。2020/04/23

ふじさん

44
弥三郎店に住む、亭主や女房たちがいがみ合ったり、助け合ったり、訳ありの市井の人々の心温まる物語。どのにでもある普通の日々の風景が心癒される。おやすと鉄五郎の個性に心ひかれる。2020/04/22

ぽろん

43
弥三郎長屋転じてやさぐれ長屋に暮らす町人たちが織りなす連作短編集。まさか、宇江佐さんの作品が又読めるとは、嬉しい限りでした。本当にここの住人は気の良い人ばかりで、中には勘違いの住人もいたりしても、上手く解決。心地よい物語に続編を期待したい所なのに叶わないのは、残念無念。面白かったです。2020/05/20

moonlight

39
弥三郎(通称やさぐれ)長屋で暮らす人々の物語。連作短編集になっており、読み進めるごとに登場人物の描写に厚みが加わり、自分も長屋の一員になったかのよう。ストーカーやネグレクトのような、現代なら事件となってしまいそうな状況も長屋の人々が放っておかず大ごとにはならないで済む。常に近所の人の目がある煩わしさとありがたさ。バランスがなかなか難しいのが悩ましいが宇江佐作品の長屋暮らしは魅力的。2020/11/13

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