出版社内容情報
どの街角を歩いても歴史に出会う街、パリ。その尽きせぬ魅力を物語風に活写する。第1部はパリの誕生から現在まで、2000年以上にわたるその歴史を30の章に分けて紹介。第2部は、パリの様々な横顔を連想風につづる。旅行ガイドにもおすすめ!
内容説明
旅行ガイドにもおすすめ!どの街角でも歴史に出会う街。つきせぬ魅力を描いた30章+1。
目次
第1部 パリの歴史を辿る(パリの起源・ローマ時代;五世紀末 フランク王国;十世紀 カペー朝;ヴァロワ朝 第三身分の誕生;エチエンヌ・マルセル ほか)
第2部 それぞれのパリ私のパリ(ジャルダン・デ・プラント;パリの公園;パリの二つの森;美術館;墓地 ほか)
著者等紹介
高遠弘美[タカトオヒロミ]
1952年、長野県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。現在、明治大学商学部教授。専門はフランス文学。二年間の滞在の他、パリ訪問は十数回にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
60
やはり、新書1冊にパリの歴史を詰め込むのは無理があったようで、歴史的な出来事の記述が淡々続き、生き生きとした「物語」が感じられなかったのは残念。それでも、18世紀後半から20世紀初頭にかけては、「きゃ、ベルバラ!」「お、レミゼラブルのあのシーン!」「きたあ、ジャポニズム!」て感じで、一人盛り上がりましたが。付属している地図も見やすいとは言えないので、別の地図を手元に置いて、確認しながら読むといいかもしれません。2020/11/07
燃えつきた棒
45
「天井桟敷の人々」の、「死刑台のエレベーター」の、「愛と哀しみのボレロ」のパリ。 「失われた時を求めて」の、「ナジャ」の、「自由への道」のパリ。 愛と自由と革命の街。/ ほら、橋の上で夕暮れのノールダムをバックにきみの写真を撮ったね。 ノールダムへ入った途端に、冷気とともに厳かさに包まれたのを覚えているかい? カルチエ・ラタンを、いっしょにぶらぶら歩いたね。 きみは、もうとっくに疲れちゃってたかもしれないけれど。/2020/03/22
かもめ通信
25
『ガリア戦記』から始まって語りあげられるパリの歴史は、あの物語やあの文献と、パリの建造物やフランス、そしてヨーロッパの歴史上の人物たちとを結びつける。これまで気の向くままに読み散らかしてきたあの本、この本が、まさに点と点がつながるように頭の中が整理されていく感じがとても楽しい。歴史散歩を楽しんだ後は「それぞれのパリ 私のパリ」と題した高遠先生の案内で、パリのお薦めスポットを散策することもできる特典付き。物語年表を作る読書会もやってみたいな。2020/02/27
kei
19
パリを訪れたのはもう15年以上前だけれど、とても印象に残っている都市です。そのパリの歴史、フランスの歴史を今一度読んでみると、やはり現代史はまったく分からず…💦勉強不足が露呈した読書でした💦2020/03/25
かふ
17
たぶんパリには行く予定も行ったこともないのだが、パリについてはすごく興味を持ち始めている。それは、主に文学のパリなのだが、最近プルーストやベンヤミンで開眼されたわけだった。 この新書の著者は、プルースト『失われた時を求めて』の翻訳者であり、興味を持って購入していた。すぐには読まないで積読状態だったのは、観光案内のような紹介が帯に書いてあったので、すぐには読まなかった。 ただここで書かれているのはパリの歴史から見た観光案内で、分類としてはパリの歴史エッセイの部類だと思う。2022/04/06