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出版社内容情報
平山 令明[ヒラヤマ ノリアキ]
著・文・その他
内容説明
飲んだり、注射したり、貼ったりした薬は、どのように体に作用し、病気を治すのだろうか?20世紀後半に急速に発展した生命科学は、「薬の働き」の理解を大きく進展させた。薬が効くメカニズムを分子レベルで理解することは、より効果的で、安全な薬の発見につながるだけでなく、「生命の働き」そのものを理解することでもある。薬を理解するために必須の50種類の医薬分子のメカニズムを網羅。
目次
第1章 薬はどのように効くか
第2章 魔法の弾丸を求めて
第3章 がんとの闘い
第4章 見えない敵
第5章 生活習慣病の治療
第6章 免疫反応と炎症反応
第7章 脳や精神の病気の治療
著者等紹介
平山令明[ヒラヤマノリアキ]
1948年、茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。ロンドン大学博士研究員、協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、東海大学開発工学部教授、東海大学医学部教授、東海大学糖鎖科学研究所教授を経て、2016年より東海大学先進生命科学研究所教授。理学博士。現在のおもな研究課題は、コンピュータ科学を駆使した、より効果的で、より安全な医薬品の開発。さらに、人間のQOL向上につながる有用物質の探索・創製にも興味を持って研究活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
21
時代にあわせて第三版。P39。静電相互作用(4 kJ/mol)、水素結合(3 kJ/mol)、ファンデルワールス相互作用(1kJ/mol)、疎水結合(10 kJ/mol)、共有結合(350 kJ/mol)。これに尽きます。2020/03/20
俊介
16
最新の知見を取り入れて、カラーとなって第3版。薬の効く仕組みを知ったからといって、薬の効きが良くなるとかいうわけでは無いけど…。個人的には、「その薬本当に必要なのか?」という視点を持ちたくて、読んでみる。特に興味あるのは向精神薬系なのだが、本書では2ページくらい触れるだけだった。それにしても、抗うつ剤の「セロトニン再取り込み阻害」という仕組みは、やはり危うい気がした。論理的に言って、余計にセロトニンを作れない体にしてしまうのでは?という疑問。まぁこれだけの情報では判断は出来ないけど。更なる勉強が必要だな。2020/05/27
うぃっくす
9
化学式みたいなのがでてくるとお手上げなんですけど面白かった。治したい、改善したい症状があってそれの原因や作用はいろいろあってその中でベストな働きをする薬を開発するというね。細菌、ウイルス、自己免疫暴走、と外からも中からもQOLが蝕まれていくなかでそれに対抗する一手を考えていくのがなんかミステリみたいだなと思ったわ。賢い人たちの頭脳ゲームですね…。抗生物質はちゃんと飲み切ろう。あと癌ってほんとに手強いね。こういう本を読むたびに思うのは規則正しくストレスのない生活の大切さ…2023/04/15
HANA
9
薬がどのように人体へ働きかけるか。図解が多くて結構分かりやすかった。ちょうど今の時期新型が猛威をふるっているけれど何を恐れているかが明確になる。薬はかなり面白い。2020/03/16
Teo
5
非常に面白い。昔は山中の菌類とか採集してその中に何か抗生物質とか無いかとか探していたと思っていたが、今はタンパク質の立体構造からどんな形をした高分子ならぴったり嵌って目的の酵素などの動きを阻害するかと言う解析をやって創薬しているとの事。これは凄いものだ。ネットを検索すると、研究機関がSARS-CoV-2が人間の細胞に取り付いてRdRpだのスパイクタンパク質だのの働きを阻害する為に既にSARS-CoV-2が作り出すタンパク質の立体構造がいくつか解析されたと言う。そこを突いた創薬が早くかなって欲しい。2020/05/11
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