出版社内容情報
東京西部の山中で立てこもり事件が発生。人質を取り興奮した様子の男は、殺人事件の被疑者として如月塔子らが追っている危険人物だった。男の要求通り塔子と人質の身柄を交換すると、塔子はまんまと車で連れ去られた……白骨遺体が眠る真っ暗な壕に。犯人の真意が暴かれる時、思いもよらぬ過去が呼び起こされる!
内容説明
東京西部の山中で立てこもり事件が発生。人質を取り興奮した様子の男は、殺人事件の被疑者として如月塔子らが追っている危険人物だった。男の要求通り塔子と人質の身柄を交換すると、塔子はまんまと車で連れ去られた―白骨遺体が眠る真っ暗な壕に。犯人の真意が暴かれる時、思いもよらぬ過去が呼び起こされる!
著者等紹介
麻見和史[アサミカズシ]
1965年、千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
157
警察小説と推理ものというかなり相反する要素を併せ持つ独特のシリーズ。今回はアクションが多く、スピード感のある展開だった。シリーズ最初の『石の繭』を思い出す懐かしい展開でもある。一時期、二つ三つの事件を交錯させて随分とひねくったややこしい展開が増えていたな…と思っていたが。今回はシンプルな展開に軌道修正か。このシリーズ、マンネリ化しないところが良い。2022/11/14
KAZOO
128
シリーズ最新刊の文庫本です。若干マンネリ化しつつあると感じたのですが手に取ってしまいます。今回はそのために主人公の女性刑事が人質の身代わりになってどうなるのかはらはらさせてくれます。またこの刑事の相棒の男性刑事に絡む話が出てきて今回は少し今までの分を挽回したような感じでした。十一係は本当に結束が素晴らしいですね。2020/02/21
まこみん
77
楽しみに文庫化を待っているこのシリーズ。今回も、読み応えと読みやすさとドキドキのスピード感。捜査一課の如月塔子とお馴染みのチームの面々、特に先輩刑事の鷹野との会話や関係性が丁度いい感じ。今回は鷹野の過去の失敗も関わって、彼の弱点も飲み込んで新たな信頼感が。人質になったり、監禁されたり危機と恐怖感に襲われても、立ち直った塔子は、もう立派な一人前の捜査員になっている。2020/03/13
ナミのママ
65
警視庁殺人分析班シリーズ10作目。立てこもり事件が発生。人質と効果された塔子がそのまま拉致されてしまう。事件の真相は思いがけない方向に進みなかなか面白かった。一作ごとに成長していく塔子にも好感がもてる。しかし今作では鷹野との進展がなくちょっと物足りない。いつまで並行線なのかな。2021/01/13
あっちゃん
54
何かいつもと違う雰囲気(笑)と思ったら塔子が人質に!滅多に聞けない鷹野主任の心の声に慌てぶり、そして河上さんとのやり取りに( ̄ー ̄)2024/02/24