出版社内容情報
■これだけで本人も家族もラクになる!■
超高齢化社会が進行する現在、もはや認知症は特別な人に起こる特別な出来事ではなく、誰にでも起こりうる身近な病気となっています。
認知症500万人時代はもう目前に迫っており、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるという予測もあります。
本書では、家族が認知症になった場面を念頭に、認知症介護でおきがちな失敗や勘違いを、実際の当事者たちの取材を通してリアルに紹介。知らないがゆえに失敗した例、後悔してしまった体験を紹介しながら、手遅れにならないための認知症への備え方、介護の対処の仕方を紹介します。
■「はじめに」より■
「認知症になったら介護が大変だ」というのはよく聞く話である。実際、家族の心労はとても大きく、それだけ苦労が多いのは事実だろう。だが、もしかすると、私たちは認知症のことをよく知らずに介護して、余計な苦労を背負っているのかもしれない。
(中略)
介護を楽にしたいなら、まず認知症とはどういうものかを知ることではないだろうか。これまで認知症についてあまり考えたことがないなら、いまある認知症についてのイメージや先入観をまず白紙にすることだろう。認知症を知るという事は、家族の介護を楽にするだけではない。万が一、学んだ本人が認知症になったとしても、その後の生き方に大きく役立ってくれるはずである。
(中略)
本書では、これだけは知っておきたいと思われるものを、多くの人の協力を
得てまとめてみた。介護を考えている方の一助になればと思う。
内容説明
これだけで本人も家族もラクになる!「認知症=絶望」ではない。認知症との正しい付き合い方、心構え。
目次
第1章 認知症を恐ろしい病気にするかどうかは、あなた次第(認知症になった!人生はもう「おしまい」なのか?誤解だらけの「認知症」。偏見や思い込みが家族や本人を不幸にする;できることまで奪わないで!本人の「生きがい」が家族の介護を楽にする ほか)
第2章 認知症への心構え、できていますか?(認知症になるのは高齢者ばかりではない 40歳代は認知症を考えるターニングポイント;加入者急増中!認知症保険はお得なのか? ほか)
第3章 もしも家族が「認知症」になったら(認知症と診断されたら?知っておきたいサポート制度;意外!障害は「本人に聞く」がいちばん 認知症の症状は十人十色 ほか)
第4章 成年後見制度、介護施設etc 知らなければ地獄を見る落とし穴(理不尽なことだらけ!成年後見制度で「地獄」を見た;制度の要は「人」にあり 成年後見制度が役立つのは認知症の独り身だけ ほか)
著者等紹介
奥野修司[オクノシュウジ]
大阪府生まれ。ノンフィクション作家。立命館大学卒業。1978年から南米で日系移民を調査する。帰国後、フリージャーナリストとして活躍。1998年、「28年前の『酒鬼薔薇』は今」で、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で、2005年に講談社ノンフイクション賞を、2006年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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