出版社内容情報
主演・大沢たかお×監督・入江悠
2020年公開、映画化決定!
2030年AIが命の価値を決める。
スマートフォンなどのデジタルデバイスによって日々蓄積される検索履歴や趣味嗜好の情報、行動データに加え、年齢、遺伝子情報、病歴、医療費、犯罪歴、納税額ーー。
私たちの個人情報から、AIが「生きる価値がある人間」と「生きる価値がない人間」を選別する。
大量殺戮が始まるまで、あと数時間。天才AI開発者は、その悲劇を止められるのか。
内容説明
二〇三〇年、日本は投薬、治療、体調管理までを担う画期的なAI「のぞみ」に社会を委ねていた。しかしその理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIはついに命の選別を始める。止められるのは警察に追われる天才科学者、桐生浩介。限られた時間の中で国民の命は守れるのか。小説版「AI崩壊」。
著者等紹介
浜口倫太郎[ハマグチリンタロウ]
1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』(文庫は『もういっぺん。』に改題)で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として『ビーバップ!ハイヒール』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
204
ファンの方すみません。ネガティブレビュです。最近良品が続いていた中で久々に読まなきゃよかった本。我慢して最後まで目は通したが。AIや技術に関する誤解をてんこ盛りにして、盛り上がらないサスペンス。人物もどこか共感しにくいし。最後に真犯人が社会問題提起するのだが、取って付けたようで流れに馴染まず、まったく響かない。映画になったというのが信じられない。エピソードの順番も工夫が感じられないなぁ。2020/06/25
シナモン
141
図書館本。映画ノベライズ本。2030年、医療用AIとして開発された「のぞみ」は今や生活に欠かせないものになっていた。その「のぞみ」が突然、何者かの手によって暴走を始める。疑いをかけられたのは開発者本人。タイムリミットがあるなか、警察に追われながらAIの暴走を止め、真犯人を暴くことができるか…。AI使用の倫理観にパニック、逃走劇が絡まってなかなか面白かった。ベビーカーまでAIが管理って、あと10年でそこまでいくとは思えないが、命の選別とか、便利の先の怖さも感じる一冊でした。2019/12/29
H!deking
106
映画観るつもりなので読んでみました。22年目と同じく原作でもノベライズでもなく、書き下ろしの小説版ということみたいですね。えっとね、面白かったんですけど、想像は超えてこないというか、ハラハラドキドキとか心臓止まるほどビックリみたいのもなく、全部がセオリー通りって感じでした。要するに可もなく不可もなくってところ。個人的には22年目の方が好きかな。とは言え映画は観ます。多分(笑)2020/02/02
ムーミン
81
しれっと都合よく展開しているなあと感じる場面もありましたが、十分に楽しめました。桐生かっこよすぎですね。2020/02/17
ユザキ部長
80
AI「のぞみ」は神か?天使か悪魔か?対する我々のアナログの考え方に潜む相手を慮る心。苦境を乗り越えた先に得た答えは正義。正義は天使にも悪魔にもなり得る。2020/02/14