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  • サイズ B6変判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065177174
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

一〇七歳の世界的美術家が最後に遺した「人生のことば」
歳を取るというのは、悲しむだけのものでもない
歳を取ってはじめて得られる喜びがある

三月一日に一〇七歳で世を去った篠田桃紅さん。
この本の制作途中、「これが最後の本になる」と繰り返し言っていました。
桃紅さんの人生哲学を短い言葉で伝える「ことば篇」と、
これまでの人生を写真と文章で振り返る「人生篇」、
二部構成でお届けする、最後にして決定版と言える著作です。

戦後、世界のアートシーンを牽引するニューヨークに単身で渡り、国際的な評価を得た篠田氏は、日本で最初に自由を希求した女性、と言えるかもしれません。その人生は冒険と波乱に満ちていましたが、自分の心のままに道なき道を歩いてきました。
いまより女性の生き方の選択肢がずっと狭く、さらに戦争、結核など、死と背中合わせにあった 昭和の時代に自由を貫くことは並大抵のことではありませんでした。「人生編」で桃紅さんはこう語ります。
「自由というのは、気ままにやりたい放題することではなく、自分というものを立てて、自分の責任で自分を生かしていくこと。やりたいように振る舞って、人にも頼る。それは自由ではありません。自分の行動に責任を持って考え、自分でやる。それが自由で、だから自らに由る(=因る、依る)という字を書くのです」

今の時代、自由の大切さを誰もがわかっているけれど、「自らに由って立つ」ことの難しさは変わっていないかもしれません。
本書の桃紅さんの言葉は、自分らしい人生を生きたいすべての人に向けての、エールとアドバイスになるでしょう。

内容説明

歳を取ってはじめて得られる喜びがある。一〇七歳。世界的美術家が遺した「人生のことば」。

目次

ことば篇(みんな誰だってひとり;自由は人生を生きる鍵;人は苦しむ器;あきらめて救われる;老いを受けとめる ほか)
人生篇(大正―少女時代の思い出;大正後期から昭和初期へ―自由を求める日々;昭和戦時中―生死の境をさまよう;昭和戦後―父母との別れ、そして渡米;昭和後期から平成、令和へ―人間の歴史を思う)

著者等紹介

篠田桃紅[シノダトウコウ]
美術家。1913(大正2)年3月28日生まれ。五歳の頃から父に書の手ほどきを受け、桃紅という雅号が付けられた。戦後まもなく墨を用いた抽象表現という新たな芸術を切り拓く。1956年に単身渡米。ニューヨークの一流ギャラリーで作品の発表を続け、世界的な評価を得る。作品は国内外の美術館、海外王室、宮内庁、政府公共施設など数十ヵ所に収蔵されている。2021年3月1日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきち

83
2021年に107歳で亡くなった桃紅さん。本書は、亡くなった後に発刊されたもの。桃紅さんの遺した言葉編と、人生編で構成されている。どちらも篠田桃紅という女性の生き方がよくわかる。桃紅さんは言う。『人は結局孤独。一人。人にわかってもらおうなんて甘えん坊はダメ。誰もわかりっこない。』と。孤独な人生を歩んできたから出た言葉ではなく、『結婚はわたしの人生には必要ない。』『女性だからと男性に寄り掛かるのではなく、一人の女性として生きていきたい。』と女学生の頃から考えていたとのこと。本当に素晴らしい女性だと思います。2022/10/26

本詠み人

58
「人生というのは究極に孤独なんですね。誰もその人というものをそっくり受け止めることはできない」2021年3月1日107歳で永眠。だからこのタイトル。1913年旧満州で生まれ、関東大震災も、東京大空襲も経験し、当時の死病である結核にも罹患した。その言葉は重く強い。あの時代に結婚をせず独身を貫き、自分独りで立つ…潔い生きるための決意。どれも自分にはないもので只々圧倒された。2022/03/17

とよぽん

58
自然のままに自然と一体となり、人生を特に老いの日々を生きた芸術家篠田桃紅さん。亡くなって4か月になろうとしている。裕福な家に生まれ、恵まれた幼少期から一転、10歳で関東大震災、娘時代を戦争で、戦後は肺結核で死の恐怖に。生き方、生業、妥協のない芸術、自分も自然の一部という達観。1世紀を生き抜いた人の超越した境地が、惜しみなく語られていた。2021/06/25

ykshzk(虎猫図案房)

36
とにかく人は孤独であると繰り返し語られる。だからその人にしか出来ない生き方をしなさいと。洋服は体を「入れる」、着物は体を「包む」と、いつも着物で凛とした表情の桃紅さんが私たちに伝えたいのは、とにかく自分の人生を生きよということ。桃紅さんの叱咤の言葉も身が引き締まるが、引用されていた中にあった、会津八一の歌がとても素敵。「天地(あめつち)に我一人居て立つごとき、この寂しさを君は微笑む」。手帳に書き留める。資本主義や周囲に踊らされて孤独を紛らせることをせず、自分の寂しさをじっと見つめて迷いながら老いたい。 2024/05/16

ズー

24
その時代でその家柄で、自分の価値観を貫き、自分の力で切り開いていった人生がすごい。「ことば篇」での名言たちは、最初はよく聞くやーつ😕とは思ったものの、読み進めるほどに深みが増し、いつか何か作りたいなぁと思っている者としては刺さる名言がいくつか。無知なので、この本に出会うまで存在を知らなかったけれど、作品も美しい。残念ながら今年の3月にお亡くなりになったそうで…。100歳を越えて長生きされて、様々な世界を見て体験されたんだなぁと。2021/08/23

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