ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065170861
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ステージの数だけ幸せがある。市民会館で出演者の医療サポートに悪戦苦闘する女医。その挫折と成長の姿を現役医師が描いた連作短編。

内容説明

女医・菜々子が、市民会館のステージに立つ患者をサポート!「赤黒あげて、白とらない」末期癌のお笑い芸人が、人生最後の演芸会を企画。「屋根まで飛んで」白血病の少年が、音楽発表会に出たくとハンストを。「転ばぬ先の、その先に」玩具メーカー社長が、歩行困難を押して壇上で挨拶を。「春歌う」演歌歌手のコンサート。招待客は全員75歳以上の後期高齢者で。「届けたい音がある」和太鼓サークルのメンバーは、慢性疾患持ちぞろい。「風呂出で詩へ寝る」アルコール依存症で悩む、市民合唱団の指導者は…。現役医師のリアル医療小説!

著者等紹介

南杏子[ミナミキョウコ]
1961年、徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入。卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務したのち、スイスへ転居。スイス医療福祉互助会顧問医などを務める。帰国後、都内の終末期医療専門病院に内科医として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

98
大病院を辞めて実家の病院に帰ってきた女医の菜々子。中学の元同級生から地元の市民会館で主催されるイベントの医療支援をして欲しいとの依頼。それがステージ・ドクター。イベントの出演者は健康な人とは限らない。病気を克服しようとする人、病と共に前に進もうとする人、そんな人たちの力になり、医者としてなすべきことをやる、そして自分も成長していく。出演者のためにと菜々子の出すアイデア、一つ一つのエピソードに胸が熱くなる。過去の呪縛から逃れるため菜々子が出した結論は。現役のお医者さんだから書ける作品なんでしょうね。2020/08/20

ゆみねこ

74
女医の菜々子は、兄の病院に勤務する傍ら病院の目の前の市民会館のステージに立つ病気を持つ人々のサポートをする。「絶対に大丈夫」その言葉で傷ついた人、救われた人。読みやすかったけど、あまり印象に残らないかな?2019/11/10

Ikutan

71
デビュー作からお気に入りの南さん。今回も医療の現場の人間模様を現役ドクターの鋭い視点で描いていてよかった。東京の中核病院を退職して地元に戻ってきた菜々子。兄が院長を務める実家を手伝っていたところ、元同級生クマちゃんの提案でステージに立つ出演者たちの医療支援をする『ステージ·ドクター』の仕事を請け負うことになる。様々な病気で体調に不安のある人たちが、菜々子のサポートで輝いていく六つの物語。一番よかったのは、一番初めのきっかけを作ってくれたヒラメ師匠の物語かな。前病院を辞めた理由の真相は予想通りでしたね。2019/10/24

アルピニア

66
菜々子はある事情で都心の大きな病院を辞職して実家の病院を手伝っているが、友人の依頼で市民会館の利用者のステージ・ドクター(健康上の問題を抱えながらも舞台に立ちたいという出演者をサポートする)を引き受ける。菜々子は、この仕事を通して患者に「寄り添う」ことについて目を開かされ、もう一度過去の問題に向き合おうと決心するが・・。寄り添い、励ます方法や言葉は、本当にケースバイケースだと再認識する。菜々子は、「絶対」に代わるどんな言葉を見つけるのだろうか。各話で登場するサポートの際のちょっとした機転も興味深かった。2022/07/01

紫綺

65
文庫で改題「希望のステージ」にて読了。訳あり女性医師・菜々子が、市民会館のステージに立つ患者をサポートする連作短編集。患者の望みを可能な限り叶えるための創意工夫が面白い!2023/06/01

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