内容説明
なぜベートーヴェン「田園」は柔らかな感興をもたらすのか。バッハの紡いだ旋律の根幹とはいかなるものか。クラシック音楽評論の泰斗が、楽曲をより深く愉しむための「楽理」を詳らかにする。バロック以前から無調・多調音楽まで約四〇〇もの名曲の譜例を採り、和声・リズム・旋律・対位法・形式・転調の真髄を解き明かす。空前絶後の音楽理論書。
目次
第1部 基礎の理論
第2部 和声の理論
第3部 転調の理論
第4部 リズムと旋律の理論
第5部 対位法の理論
第6部 形式の理論
著者等紹介
門馬直美[モンマナオミ]
1924‐2001年。東京に生まれる。東京大学理学部卒業。放送局勤務ののち、常葉女子短期大学教授、洗足学園大学音楽学部教授、サントリー音楽財団顧問などを務める。音楽評論家として活動。洗足学園大学音楽学部名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひでお
4
この本をよむのは2回目で、最初はたしか10年くらい前だったでしょうか。音楽を専門に勉強したことはなくて、なんとかピアノ譜くらいは追いかけられる程度の私には、和声の話から先、ついていけなかったのです。そして今回もやっぱり和声の話から混乱してしまい、理解不足のまま終わってしまいました。またしばらくおいてから、チャレンジしてみたいところです。譜例が豊富なので、この本で勉強するときは実際にピアノなどの前に座って、音をだして確認してみるとわかりやすいかもしれません。2020/05/06
みかん
0
文字になっていないことを文字にすることに音楽理論の本質があるのだろうけど、実際の曲を聴いて効果を体感したり、友人と読み合わせをしたりして初めてついていけた(なお私は音楽理論のことは微塵も知らずピアノを弾いていた人間である)勉強不足を痛感した次第。2020/07/13