講談社文庫<br> 石つぶて―警視庁二課刑事の残したもの

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講談社文庫
石つぶて―警視庁二課刑事の残したもの

  • 清武 英利【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065163764
  • NDC分類 326.21
  • Cコード C0136

出版社内容情報

2001年に発覚した外務省機密費流用事件、官邸・外務省を揺るがせたこの事件を掘り起こしたのは名もなき刑事だった。
容疑者は、着服したカネで次々と愛人を作り、競走馬を何頭も所有する外務省の「ノンキャリの星」。地道な裏付け捜査と職人技を駆使した取り調べ、そして容疑者と刑事の間に生まれる不思議な人間関係。
機密費という「国家のタブー」に触れてしまった二課刑事(ニカデカ)たちを待っていたのは――。
人間の息遣いが聞こえるヒューマン・ノンフィクション。

内容説明

内閣官房報償費=通称「機密費」と呼ばれる「国家の裏ガネ」。その中から、外務省「ノンキャリの星」と呼ばれた男の口座に、10億円が流れていた。男は「これは言えないカネです。しゃべったら殺されます」という。事件の背後に広がる、巨大な闇。警視庁二課刑事の捜査は、政官界の聖域にたどり着くのか―。

目次

序章 半太郎
第1章 捜査二課の魂
第2章 浮かび上がる標的
第3章 地を這う
第4章 情報係とナンバー
第5章 パンドラの箱
第6章 聖域の中へ
第7章 涜職刑事の誇り
第8章 束の間の勝利

著者等紹介

清武英利[キヨタケヒデトシ]
1950年宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、’75年に読売新聞社入社。青森支局を振り出しに、社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。’11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争に。現在はノンフィクション作家として活動。著書『しんがり―山一證券最後の12人』(現在は講談社+α文庫所収)で’14年度講談社ノンフィクション賞、『石つぶて―警視庁二課刑事の残したもの』で’18年度大宅壮一ノンフィクション賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

86
内閣官房機密費横領の情報を得た警視庁捜査二課の刑事による横領の首謀者、追跡劇と事件の内容についてほぼノンフィクションとして描かれている。官房機密費とは領収書のいらない使途について公開しなくても良いお金のことだ。民間人からすれば、会社、個人事業たとえ数千円のものでも領収書が必要だ。それが何に使われても問われないという謎。一人の外務省職員が数億円横領という信じられない事件だった。国民につくすはずの公務員が血税を使いまくる。他の省庁も同じことをやっているのは明らかだろう。そしてその大仕事が報われぬ刑事たち・・・2024/08/24

ミスターテリ―(飛雲)

41
国家公務員、談合、癒着、接待、賄賂・・すべて聞き飽きた言葉であるが、それがつねに繰り返されるのは、人の欲とカネの力であり、権力側に立つとその力を利用したくなり、一度使ってその威力を知ると麻薬みたいに抜けれなくなるらしい。いま話題になっている東京オリンピックにしても、過去の汚職事件にしても、大きな工事、イベントがあれば、悲しいことだがつねにそこには賄賂が存在する可能性が・・この作品は2001年の外務省の事件をもとに,損得なしに、ただ正義のために行動して、悪を暴こうとする刑事たちの姿を克明に描いている。2023/02/12

びす男

41
サンズイ(汚職)を扱う警視庁捜査2課の刑事が、地道な捜査で機密費の流用を突き止めた■実名に迫力がある。内部資料も次々と露わになる。取材が深い。書けなかったことも多々あろう■二つのことが思い浮かんだ。ひとつは「はみ出し者」を飼えない組織に、大きなヤマは挙げられないという管理社会のジレンマ。そして、組織内でカラ領収書の使用が横行したとき「自分は手を染めずにいられるか」という疑問――■「仕事ができて卑しくない、という生き方はなかなかできない」。そんな台詞がある。「石つぶて」のようにいることは、至難の道である。2021/03/24

hatayan

32
2002年に起きた、外務省のノンキャリアが立場を悪用して公費を横領していた事案。警視庁の捜査二課が地道な捜査の末突き止め、金の出所が政府の機密費であったことに迫るも、被疑者の口を割ることができずキャリアや政治家の疑惑を解明するには至りませんでした。1億円以上を横領した被疑者は高卒ながら省内では「影の局長」と恐れられ、省内向けの冊子で「外務省を支えてきたのはキャリアでなくノンキャリア」と強烈な自負心を覗かせていたといいます。 同じ公務員でも、放埒な外務省と地道な警視庁との歴然とした違いを感じた一冊でした。2019/06/20

ミエル

25
WOWOWドラマを見逃したのでまずはこちらを。重厚なノンフィクションで大満足の読後感。事件が起きる前から事件の端緒をつかむ捜査二課の仕事は、調査、検証の連続、果てしなく地味で地道な日々の連続、なおかつ事柄が大きければ大きいほど立件されずに報われない結末を迎える事も多い。本作の横領事件も末端の職員一人の逮捕のみで終わる胸糞の悪さ、大団円とはいかない歯痒さに在職中に一つでも大きな事件に繋がればいい方なのかもと思わざるを得ない。仕事ルポものとしても読みごたえあり。2019/12/17

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