出版社内容情報
かなしろにゃんこ。[カナシロニャンコ。]
著・文・その他
前川 あさ美[マエカワ アサミ]
解説/監修
内容説明
キレやすい、ケンカが多い、謝らない、忘れ物が多い、イライラしている、感謝ができない、親が片づけると怒りだす、注意すると逆ギレしてくる、おしゃべりが止まらない―など、こんな問題点を改善する工夫とヒントが満載!専門家の詳しい解説つき!
目次
1 話しだすと止まらないのはなぜ?
2 逆に、話しかけるとキレるのはなぜ?
3 親切が理解できる?
4 「ごめんなさい」が言えないのはなぜ?
5 学校でなぜいつも怒られるの?
6 人の気持ち、わかるかな?
7 なぜ勉強を頑張ってくれないの?
8 整理整頓ができないのはなぜ?
9 叱っても行動を変えられないのはなぜ?
著者等紹介
かなしろにゃんこ。[カナシロニャンコ]
千葉県生まれ、漫画家。1996年に「なかよし」でデビュー
前川あさ美[マエカワアサミ]
東京女子大学教授(現代教養学部心理・コミュニケーション学科心理学専攻)、公認心理師、臨床心理士。東京大学教育学部を卒業後、同大学大学院に進学。途中、米国アイオワ大学大学院に留学し、帰国後、東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士後期課程単位取得退学。大学の心理臨床センターや都内のカウンセリングセンターで臨床にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
39
発達障害 僕にはイラつく理由がある!。前川あさ美先生の著書。発達障害の人たちが問題発言や問題行動をすることにはちゃんとした理由がある。問題発言や問題行動をする理由を理解しようともしないで、上から目線で頭ごなしに叱り飛ばしたりするのは本末転倒で傲慢なこと。相手の気持ちに寄り添う謙虚な姿勢が必要。2019/09/21
きみたけ
33
発達障害について専門の先生の解説を交えた漫画です。漫画家の息子さんが発達障害という事で、母親の奮闘ぶりが伺えます。親の気持ちを柔らかくする5つのフレーズ①目の前の子どもから教わろう②変化も理解もゆっくり進めよう③「この子らしくなる」をゴールとしよう④自分も子どもも「ありのまま」を大切にしよう⑤自分も支えられていこう 現在中1の息子と格闘中です。ゲームしかしない姿を見るとどうしても叱ってしまいますが、もう少し長い目で見ていこうと思います。息子さんが20歳になって当時を振り返りますがぜひそうなりたいです。2021/02/19
たるき( ´ ▽ ` )ノ
32
とても読みやすく、わかりやすい。当事者がどんな思いなのかも描かれていて、だからそういう行動を取るのか…と勉強になった!もっと学んで、仕事に活かしていきたい。2025/06/10
ふじ
19
発達障害当事者の親によるコミックエッセイ(専門家の解説付き)これは大変だな…特に小学生の時の手のつけられなさ具合が。でも、最後の方を読むと、恐らくその頃、この子はどこでも罰せられていたのだなと思うと、やっぱり困りごとがある子への周りの接し方って大事。今年に入ってから息子周りがトラブル続きで人事ではないのだけれど、なんとか良い方向に行って欲しい。何ができるだろう。2022/07/13
ルート
19
誰にでも参考になる本だと思う。著者のお子さんリュウ太くんには、ADHDと軽い自閉症スペクトラムがある。それらは発達障害の一部であるが、その説明の図を見るだけでも価値がある(10ページ)。20歳になり、当時の心境を話せるようになったリュウ太くん。例えば光や音に敏感で、騒がしい教室では眩しくて何も見えなくなって、集中できなかったそうな。発達障害を抱えている子はどういう点で困っているかがわかる。どんな人でも発達には偏りがあるから、自分は発達「障害」よりも発達「傾向」って考えた方がしっくりくる。2020/06/15