出版社内容情報
スマートフォンから人工衛星まで、人間が地上に現れて以来、これほど多くの画面に囲まれたことはありませんでした。本書は、地球を覆うにいたった映像の文明を、眼差しの歴史として考える試みです。写真が発明された19世紀前半から現在まで、とくにデジタルメディアが日常生活を大きく変えてゆく1990年代以降を中心に論じていきます。
〈目次〉
01 神経エコノミーの誕生
02 インフラグラムの時代
03 軍事の映像人類学
04 上空からの眺め
05 記憶の身体
内容説明
写真の誕生から一八〇年。「光による描画」の技術は、スマートフォンから人工衛星、地図、医療、娯楽から政治、軍事、戦争まで、情報社会を動かすインフラとなった。視線は労働し、“わたし”はデータ上に増殖している。映像は、監視社会を強化するいっぽうで、他者が生きた時間を再起させる。わたしたちの現在を、生と死を、そして自由とは何かを考える、眼差しの歴史。
目次
01 神経エコノミーの誕生
02 インフラグラムの時代
03 軍事の映像人類学
04 空の眼
05 記憶の身体
著者等紹介
港千尋[ミナトチヒロ]
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。多摩美術大学情報デザイン学科教授。同大学芸術人類学研究所所員。世界を移動しながら創作、研究、執筆、発表を続けている。国際的な芸術祭のキュレーションなどもてがけ、あいちトリエンナーレ2016では芸術監督を務めた。写真展“市民の色”で伊奈信男賞、『記憶』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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猫またぎ
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junne
Mealla0v0
yo_c1973111