講談社文芸文庫<br> 雲をつかむ話/ボルドーの義兄

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講談社文芸文庫
雲をつかむ話/ボルドーの義兄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065153956
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

読売文学賞と芸術選奨文科大臣賞を受賞の「雲をつかむ話」、まずドイツ語で発表、後に日本語で小説化した「ボルドーの義兄」を収録。

内容説明

とつぜん届いた犯人の手紙から、「雲蔓式」に明かされる、わたしの奇妙な過去―読売文学賞と芸術選奨文科大臣賞を受賞した「雲をつかむ話」。レネの義兄の家を借りるためボルドーへ向かう優奈の、ひと夏の断章―ドイツ語で書かれドイツで発表されたのち、自身で日本語小説に転じた「ボルドーの義兄」。各国語に翻訳され、欧米、アジアのみならず、世界中で新作が待望される日本人作家、魅惑の二長篇。

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
1960・3・23~。小説家、詩人。東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、ハンブルク大学修士課程修了。1982年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で小説を書く。91年、「かかとを失くして」で群像新人文学賞受賞。93年、「犬婿入り」で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年、「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を取得、チューリッヒ大学博士課程修了。02年、「球形時間」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。03年、「容疑者の夜行列車」で伊藤整文学賞及び谷崎潤一郎賞を受賞。05年、ゲーテ・メダル受賞。09年、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。11年、「尼僧とキューピッドの弓」で紫式部文学賞、「雪の練習生」で野間文芸賞を受賞。12年、「雲をつかむ話」で読売文学賞及び芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。16年、クライスト賞受賞。18年、国際交流基金賞、「献灯使」(英語版)で全米図書賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

62
〈大学図書館〉多和田作品には外国にいる自分、という圧倒的な孤独感をいつも感じる。収められている二編は、どこから切っても読めるような特殊性を持ちながら、物語の外から見ている自分、つまり著者の強い統制力も感じるため、不安にはならない。でもこの世界は完全に多和田さんにしかお書きになれないだろう。2019/07/10

はちめ

9
『雲をつかむ話』は私小説風ミステリー。比較的読みやすい作品。いくつかの文学賞を取っているのもうなずける。☆☆☆☆☆ 一方、『ボルドーの義兄』は言葉から発祥した印象の積み重ねのような作品。反転させた漢字が章立てのようになっているが、変化が激しく続けて読むのが辛い。☆☆☆★2021/05/05

erierif

9
『雲をつかむ話』は再読。前に読んだ時は独特の実験的な書き方に戸惑いつつ読んだけど今回はより読めた気がする。訪ねて家に入れた男に前科があったというエピソードはよく覚えていた。多和田葉子は難しいようでいて感覚に訴えるような記憶の深いところ無意識に入り込むような不思議なところがあって好き。雲とは何か?罪、刑罰、犯罪者、白黒をつけるのではなく罪と罪がないという境界について自然と考える話が多かった。『ボルドーの義兄』ドイツの港に入ってきた韓国船の漢字「現代」という会社名を日本語の「げんだい」と変換し(続く2019/07/06

Yukiko

8
雲をつかむ話は、ストーリーや情景、人との関係を愉しみながら読んだ。 この方は私と同じ歳で、この時代にこんなことをしていたのか、という読み方もできる。 ボルドーの義兄は、途中から迷子になってしまった。 あるところで、Bordeaux 水辺 (bord d’eau ) の町の言葉遊びかと気がついたら、言葉遊びを楽しめるようになって面白くなった。 2025/02/01

ひでお

7
和多田さんの作品は、記憶と妄想とがないまぜになった、不思議な読後感です。ヨーロッパとアジア、女性と男性、家の中と外、右と左というような2面を反転して見せる表現が印象に残りました。「ボルドーの義兄」は主人公がどんどん過去や記憶や想像をたどりながら時を行ったり来たりする感触がおもしろいと思いました。2020/05/29

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