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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
28
安彦良和が最後の長編作品の舞台として選んだのは、古代日本ではなく、シベリア出兵におけるロシアの戦場だ。しかし、この選択は意外でもなんでもない。なぜなら、かつて安彦は『虹色のトロツキー』を描いているからだ。時代として『乾と巽』は、『虹色のトロツキー』の前史にあたる。「ソーニャという女の人は 私 天使だと思うんです だからラスコーリニコフは罪を告白する気になったんじゃないでしょうか だって彼は頭がよくて正義感もあって論理には絶対に屈しない人ですもの(つづく)2019/05/06
Tenouji
24
安彦良和だから手に取ってみたが、導かれるように読んでいる気がする。完全に趣味で学んでいる「まいにちロシア語」が少し役に立つ。絵は相変わらず人もメカも構図が抜群だが、手書きのキリル文字もいいw。大きな社会の流れの中で、おのれの役割と真実とアイデンティカルな感情が錯綜する、恐ろしく複雑な状況の中での人間性の追求。ザバイカルでのそれも、著者の意気込みが感じられるほどに、恐ろしく複雑だ。2021/10/23
あーびん
20
帯に「安彦良和最後の連載作品」とあり、渾身の一作となりそうな予感がする第1巻。今回はシベリア出兵がテーマ。冒頭で第七師団が活躍しているのが嬉しい。歴史にうといので読むのに時間がかかるが勉強になるなぁ。黒木親慶が気になる。2019/05/21
Bo-he-mian
15
「安彦良和、最後の連載」なんて大々的な宣伝文句を掲げて始まったが、安彦さんとしては、年齢的に何年もかかるような連載はもうこれが最後かな・・・という程度の気分で言ってみただけで、別に作家生命を賭けた最後の連載なんていう大げさなものではなく、この後でも描き下ろしや短期スパンの連載はいくらでもやる気マンマンだと語っているのをインタビュー記事で読んで、ちょっとホッとしたのだが、兎にも角にも『乾と巽 -ザバイカル戦記-』である。これは「名分なき出征」と呼ばれた、1918年から4年間に亘るシベリア出兵を描いた作品だ。2019/12/28
ちゃーりー
10
安彦良和、最後の連載作品!!という帯に、思わず手に取りました。第一次世界大戦、シベリア出兵時。旧日本軍とコサック兵団、対する革命軍の戦い。巨砲を覗かす列車と、頭領セミョーノフの様は、「シベリア超特急」と、故 水野晴郎を思わせます。2019/04/27




