出版社内容情報
連鎖するトリックとトラップ! 異形の謎迷宮に挑むのは天才「最凶」探偵と青年刑事! 脳を危険に刺激する高濃度本格ミステリー!
内容説明
警視庁捜査一課の百成完は、確定死刑囚を収監した陸の孤島、脳科学医療刑務所を訪れた。そこにはホテルのスイートルームのような独房が一つだけあり、快適に過ごす囚人がいた。未解決事件を次々に解決し「闇探偵」と呼ばれる月澤凌士その人だ。百成は月澤に団地の二階の天井から聞こえてくる奇妙な声の謎を解いてほしいと依頼する。それは連鎖する怪奇事件の序章だった。
著者等紹介
小島正樹[コジママサキ]
埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著作『天に還る舟』を上梓。2008年、『十三回忌』で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』で第6回「エキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
62
やりミスの作者、別シリーズ。全部読んでから書いてます。死刑囚を集めて脳を研究する施設。そこに収監されている警察官殺しの犯人、月澤が事件を推理する。刑事の百成が目となり足となり情報を集めて、月澤が解決。そんな感じなのね、と思って読んでいたら、何か違う。望美が犯人なのはすぐにわかるけど、そんな仕掛けにつながるとは。さてさて次。2020/06/13
momi
42
獄中探偵シリーズ第一弾!シリーズ始まったばかりだからなのかキャラが生かされて無いような感じ…。ま、安楽椅子ものですね…。「やりミス」の著者が好き…でもこの作品は今のところ大人しめになっていると思います。世間を震撼させた事件を起こし確定死刑囚「月澤」は闇探偵と呼ばれ、一流ホテルの客室のような独房で事件の謎を解く。2019/11/08
カナン
38
残虐な連続殺人犯でありながら飛び抜けた頭脳を持つ死刑囚月澤と、高級ホテルのような独房に閉じ込められている彼の手足として自由に活躍する百成。血腥い安楽椅子探偵としての着眼点は面白いが、文体がト書きに近い平坦さと、唐突なポエマー調の表現の間を行ったり来たりするのが煩わしい。優秀な脳みそをコレクターしたい変態上司は目立つが、事件のトリックは非常に都合が良く、結果的に犯人の自供が全てというのも月澤の能力の高さと釣り合っていないのが気になる。3巻連続刊行だから盛り上がりは次からなのでしょう。でも続きはもういいかな。2020/05/10
ニカ
35
月澤がカッコ良すぎる。犯罪者なのに探偵なんて、中々ない組み合わせで魅力的。伏線回収も見事!ラストはゾクっとした。2021/05/21
°。*chocco*。°
28
闇探偵。死刑囚の脳を研究する、脳科学研究所。実際に公にはされてないけど、ありそうだなと思う設定でした。早坂先生の犯罪が起こらなくするためにという、考えには賛同できますが、どことなく怖そうな人物だなと思いました。今回も色々と詰め込んでくれてまして、楽しめました。そして、つながるあたりもいい感じです。犯人は、分かってしまいましたけど、次から加わる登場人物が期待大です。面白くなりそうだなと感じました。また、次を読んでみます。2020/06/12