出版社内容情報
カリスマホストが赤ん坊を抱きながら宣言した。「今日からこの店で育てることにする」。新しい伝説へのチャレンジは一体どうなる!?
内容説明
カリスマホスト・白鳥神威の帰宅を待っていたのは、見知らぬ赤ちゃん。自分で育てることを決意した神威は、天才的なひらめきで革命的なアイデアを思いつく。IT社長の友人を巻き込み立ち上げたのは、ソーシャル子育てサイト。赤ちゃんを社会全体で育てるプロジェクトは、日本の育児に革命を起こすのか?第59回熊日文学賞受賞作。
著者等紹介
海猫沢めろん[ウミネコザワメロン]
1975年、大阪府生まれ。兵庫県姫路市育ち。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。2011年『愛についての感じ』で野間文芸新人賞候補。2018年『キッズファイヤー・ドットコム』で第59回熊日文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
34
【毒吐きます】人気ホストが帰宅してみると、玄関前に赤ちゃんが置き去りに。身に覚えがない訳じゃないので、面倒を見始める主人公。警察に届ける訳でも母親探しをする訳でもない所に疑問。ホストが子育てに奮闘する話かと思いきや、赤ちゃんの人生を引き換えに、社会全体で子育てするクラウドファンディングを立ち上げる。盛り上げるための炎上作戦がまず胸糞悪い。第二部では6歳になった子がそのシステムを潰そうとするも、話は明後日の方向に…。テレビで取り上げられるような社会現象を詰め込んでるけど、全てカラ回ってる感じ。→2020/06/13
CCC
8
最初はホストが勢いで子育てしてる感じだったが、そこにクラウドファンディングを持ち出してからはどんどん社会派に。ただ大人・子供についての一般論と現代日本における子育ての議論が混在していて、結果両方に踏み込みが浅くなっている感じがした。でもこの作者がこういう石田衣良が書きそうな作風の話をやったのには少し驚きもあった。無茶なプロジェクトの話だがネタは現実寄り。荻上チキみたいなのが出てきた時は笑った。ちなみに主人公とはやや対立的だったが扱いは悪くない。2024/03/30
MAMI.
4
★★★☆☆2020/04/07
ぷに丸
3
部屋の前にいた赤ちゃんを自分の子どもとして育てることを決意して実行するだけならば、ポジティブなホストの苦労話として終わってしまいそうなところですが、それを子育てクラウドファンディングという手法に結びつけてしまうという壮大なストーリーに驚かされました。そして、その事業がどう成長したのかというところまでしっかり描かれていたので面白く読めました。2020/05/03
あき
3
子育て?エンタメ。まじめに文は文学的でもある。アイディアは面白い。意外とあっさり終わったので、もう少し続けてほしかった。新国立競技場をメガ保育園にするのいいな。2020/04/16
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- 和書
- 猫橋 〈3〉