出版社内容情報
この人生(ギャンブル)、ぜってえ勝ちてえ。
「ここじゃないどこか」に行きたい幼馴染みのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることもなく、ヤクザの下仕事をするチンピラ。兄貴分の「蓮」に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」が一転、気づくと目の前には事切れた3人の遺体が――。ハメられたら、ハメ返す。ノンストップギャンブルミステリー。
内容説明
「ここじゃないどこか」に行きたい幼なじみのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることすらなく、ヤクザの下働きをするチンピラ。兄貴分の蓮に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」のはずが一転、気づくと目の前には額に穴があいた3つの死体が―。乱歩賞・大藪賞W受賞作家が魂込める、ノンストップ・ギャンブル・ミステリー。
著者等紹介
呉勝浩[ゴカツヒロ]
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞、同年『ライオン・ブルー』で第31回山本周五郎賞候補。19年『マトリョーシカ・ブラッド』で第40回吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
144
呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書は、IRRPGミステリでした。日本で近い将来実現する?魅力のないIRのような作品でした。残念!!!2019/05/07
chiru
110
幼馴染のワタルとタカトは、ヤクザの下仕事で小銭を稼ぐ底辺のチンピラ。荷物運びを命じられた2人は、何者かに殺人の濡れ衣を着せられ、総合カジノ施設をめぐる様々な欲望と利権争いに巻き込まれていく。誰がふたりをハメたのか?息詰まるポーカー戦、終わらないラットレース、波に漂うクラゲのようにふわふわ生きてきた彼らの人生がカジノを舞台に動きだす。アクション満載の騙し合いは 『コンフィデンスマン』みたいで楽しい!!人生は配られたカードで勝負するしかない。それなら精一杯ゲームを楽しむだけだ!★42022/07/03
aquamarine
89
幼馴染のワタルとタカト。ヤクザの下仕事をするチンピラである彼らが兄貴分から振られたのは、地元の島でのただの荷物運び…のはずが気づけば目の前には死体が転がっていて!どこで何が起きてこうなったのか、嵌められたのか、誰が敵で誰を信じていいのか。ノンストップギャンブルミステリの冠通り、リーダビリティは抜群で、若い彼らが頭と体を使って奮闘する様を夢中で追いました。ワタルとタカトのバランスも大好きです。エンタメとして楽しみましたが、実際にカジノが日本で公に運営され始めたら、全くの絵空事ではないのかもしれません。2019/04/04
H!deking
88
という訳で、こないだサイン本見つけたので再読。一回目はネットギャリーのゲラ読みだったから尚更だけどやっぱり二回目のが面白い。スピード感とかじわじわ追い詰められる感じがヒリヒリくる。装丁の69年式のダッジチャージャーがかっこいい。ワイルドスピードのドミニクのチャージャーは1970年式だけど、ワイスピが流行ってるなかで、69年式持ってくるあたりは意図的としか思えない。古くはダーティメリークレイジーラリーとか、最近だとデス・プルーフとか、69て破滅に向かっていくイメージがある。が、それは深読みでしょうな(笑)2020/04/05
H!deking
85
netgalleyにて読了。雛口依子もそうだったけど、ストーリーも言葉のチョイスもビート感も好みど真ん中。呉さんは追いかけたいと思います!2019/02/28