出版社内容情報
八年ぶりに現れた悪友は言った--。「一億円、欲しくないか?」 桜宮の町工場、跡継ぎ息子の一発逆転? 痛快コンゲーム!
内容説明
桜宮市で実家の鉄工所に勤める平沼平介のもとに旧友の久光穣治が現れ、バブル期に桜宮水族館に設置された「黄金地球儀」を強奪しようという。ちょうどそのころ、市の管財課は黄金地球儀の警備システムの一部を平沼鉄工所に委託しようとしていたが、そこにはある企みがあった。市役所vs.町工場、痛快コンゲーム!
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。医師・作家。1988年千葉大学医学部卒。1997年千葉大学大学院博士課程修了。『チーム・バチスタの栄光』(2006年/宝島社刊)で第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
35
海堂作品好きで読んでる方だが、なかなか読み進められず少し辛かった。コメディ感が前面に出ていてそれに乗り切れず序盤がしんどい。最終的にはそこそこ楽しめたが、解説者が賞賛し過ぎてて興醒め。コメディ路線とは言え、主人公は一億円の金塊を盗むのに仕事がザルすぎる。後のバチスタシリーズのネタバレがさらっと書かれており、この頃から桜宮サーガの大枠は作られていたのかと驚いた。あとがきで著者がよく話しておられ、あぁこの人が白鳥の生みの親なのが納得できると思うほど饒舌な方だった。2023/01/31
タッキー
15
そういえばふるさと創生事業ってありました!時の竹下内閣が、全国の自治体にそれぞれ1億円をばらまくという、今から思えばまさかの景気の本当にいい時代。この本は、それを元手に作られた黄金の地球儀を強奪しようという話。軽い話と途中まで油断して読んでいると、終盤は予想外の展開。あっと驚くとまではいきませんが、油断していると置いていかれるストーリーと思いました。ただ、もう少し主人公周りのエピソードに広がりがあれば良かったかなぁと思い、そういう意味では軽い話なのかなぁと感じました。2020/09/26
sosking
10
これ、夢見る黄金地球儀の改稿版だったんですね。一度読んだけどすっかり内容を忘れていたので、続編ものとして読んで、最後の解説で知りました。ただ一つ覚えていたことは、虹色の帽子のことだけ。結構改稿されたのかなぁ?2022/12/23
スプリント
9
桜宮サーガの外伝的な位置づけですが知っているキャラクタやエピソードが関わってくると面白さに深みが増します。2019/07/28
たぬ
5
☆3.5 これまたずいぶんと軽いノリだわね。町おこし×泥棒のコミカル犯罪小説かしら。前に読んだ「チーム・バチスタの栄光」はものすごく面白かったけどこれはそうでもなかった。登場人物は強烈キャラが多くて楽しかったんだけどね、こういうチャラい雰囲気はあまり好きじゃないの。2019/10/09
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- 和書
- 身辺怪記 角川文庫