出版社内容情報
その視線は、世界へ!
明治期、多くの研究者・政治家たちが海外に渡り、進んだ文化を吸収していった。
<監修者のことば>
この巻では、近代国家を形成していく明治期日本が、
欧米列強と肩を並べるに至る道程をダイナミックに描いています。
注目は対外関係です。朝鮮の主導権をめぐって日本は、
アジアの大国・清国との間で戦争をはじめます。
近代日本最初の対外戦争に勝利した日本でしたが、
その後、ロシアが南下政策を進め、満洲そして朝鮮へと進出していきます。
日本はイギリスと同盟を結び、ロシアとの交渉を続ける一方で、
戦争への準備を進め、最終的に開戦へと至ります。
日清戦争後、軍備拡張を進めてきた日本は、多大な犠牲を払いながら
「総力戦」としての日露戦争に勝利し、列強の一員となっていきます。
その道程は、東アジアにおける国際関係に大きな変化をもたらします。
近代日本の歩みと国際関係を考えるとき、日清・日露戦争は、
その後の展開にどのような意味をもったのでしょうか。
本巻を通して、世界史的な視点から
明治期日本の対外関係をふりかえってほしいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
1
この時期の中国、朝鮮、ロシアはすごい闘いだったんだあ2023/06/22
ひろきっち
1
江戸→明治維新と急激な近代化から一気に列強の仲間入りを果たした明治時代。朝鮮・中国と支配領域を拡大していく中で、列強の思惑が渦巻く地球規模の支配権争いにずるずると引き込まれていく日本。やがて列強同士がぶつかり合うことになっていく世界となるが日本の運命やいかに。2021/04/23
アトラス書房
0
やはり情報量が多い。高校日本史の本と同時並行で読むと解像度が上がる。条約改正課程には対外関係の出来事が密接に関わっていると読み取れる。2024/04/22