出版社内容情報
百事御一新、すべてを新しく!
元号は明治に、江戸は東京に改称。武士の時代は終わり、近代国家が誕生する。
<監修者のことば>
この巻では、明治時代のはじまりから、
近代国家として日本が形づくられていくまでのけわしい道のりを描いています。
薩摩、長州を中心とする新政府は、将軍家を頂点とする国の仕組みを抜本的に変え、
天皇を中心とする新たな中央集権の国家をつくりあげていきます。
さらに帝国議会を開設し、大日本帝国憲法を制定することで、
立憲国家としての内実を整えていきました。
そのいっぽうで、外征優先か内治優先かをめぐる政府内の対立、
さらには急進的な近代化に対する不平士族の反乱、
そして民主主義的改革を求める自由民権運動の展開、
憲法のあり方をめぐる政府内の権力闘争など、
さまざまな「異議申し立て」が次々と起こりました。
そもそも明治維新とは、いったいなんであったのでしょうか。
彼らが考えた国家のあり方に問題はなかったのでしょうか。
そのなかで起きた対立と矛盾をどのように捉えればよいでしょうか。
本巻を通して、明治という新しい時代の到来と
近代国家が形成されていくダイナミズムを体感しながら、
そこにみえる「光」と「影」がもつ意味をぜひ考えてほしいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆこ
3
★★★☆☆2024/06/06
ひろきっち
2
薩摩藩出身の大久保利通と西郷隆盛、長州藩出身の木戸孝允の「維新の三傑」を中心に日本を短期間で近代化させていった明治初期。アジア諸国やお隣の大国、清までもが列強に飲み込まれていく中、日本がそれを免れてさらに列強の仲間入りするまでになったのはこの三傑のおかげだったんだな。急激な変化を伴った結果として、暗殺されてしまったり引くに引けない状況になり命を落としたりと本人達は不遇な最期を迎えてしまうが、今日の私たちが生きる安全で豊かな日本があるのはこういった人たちが命を張って日本を作り上げてきたからなんだなー2021/04/19
はる
1
維新けっこう詳しい。岩倉具視など漫画のタッチが好き2023/06/21
アトラス書房
0
明治時代は覚えることが非常に多いため、丁寧に読み込む必要がある。廃藩置県などの各制度改革と、それに対する士族や平民の反発を追っていくべし。自由民権運動の流れは受験にも頻出。2024/04/22