出版社内容情報
風雲急! 時代が動く。
農民の家に生まれ、将軍家以後から西洋式軍隊を率いるまでになった土方歳三の生きざまとは?
<監修者のことば>
日本史では、外交関係と政治体制の変革が密接に関わることが、ときどきあります。
1853年(嘉永6)、ペリー率いる黒船の艦隊が浦賀に来航すると、
江戸幕府はいままでにない危機と遭遇し、政治体制の変革の必要性に迫られました。
いまの日本でも、「黒船」は海外からの脅威の比喩に使われるほどです。
幕府は黒船への対応についてひろく意見を募りました。
海外と交渉するにあたり、日本が幕府や藩をこえて統一国家としてまとまり、
意見を集約すること(「公議」)をめざします。
まず、外様大名・親藩大名を問わず、有力な大名同士によって
政治の舵取りをする体制に移行しようとしますが、
主導権争いによって、多くの血が流れました。
最後は、戦いあっていた薩摩藩と長州藩が手を結び、
幕府に対抗することになり、15代将軍徳川慶喜は朝廷に政権を返上します(大政奉還)。
薩摩藩と長州藩は、天皇からの命令をうけて、
徳川家を武力で倒し、明治維新をなし遂げます。
日本は近代国家への一歩を踏みだしたのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
きな臭い時代、それぞれの志に従い情熱的に人々が立ち上がり、そして殺されていった時代。なんとまあみんながとっても男前に描かれており、ほれぼれ。土方歳三、子どものころすごくかっこいいと思ったんだ…それは、ノスタルジアの一つなのかもしれないな、と読みながらしんみり。50になった今、勝海舟が一番かっこいいと思っています。娘さんは西郷さんびいきなもよう(犬…?)。2022/02/10
まゆこ
3
★★★☆☆2024/06/06
はる
1
林復斎、初めて知りました2023/06/21
アトラス書房
0
幕末の過程はかなり複雑でしたが、2回読んだらよく分かるようになりました。1853年から1868年の戊辰戦争までの流れが時系列に沿ってまとまっています。2024/04/22
tban
0
幕末の動乱をコンパクトに 様々な動きがダイジェストとして まとめられている、新選組好きや奇兵隊好きには あっさりしすぎだろうが、通史としての俯瞰は十分。 あとは個々に楽しみましょう。2022/01/17