出版社内容情報
文化の担い手、主役は町人!
50歳を過ぎてから天文を学び、日本をくまなく測量し精密な地図をつくった伊能忠敬とは?
<監修者のことば>
「日本の風景」といえば、見渡す限りの田園風景を思い浮かべるひとが多いでしょう。
この風景の多くは、江戸時代になってつくられました。
各地で治水の普請(土木工事)がおこなわれ、それにともなって新田が開発されて、
生産力も向上しました。
その意味では、江戸時代は「民富の時代」であったのです。
戦争がなければこそ、生産力の向上に、あらゆる力を注ぐことができました。
そのなかで、百姓・町人などの庶民において、独自の文化が花開きました。
しかし、その反面、米価が安くなったり、物価が高くなったりしたために、
武士や武士の政治機構(幕府・藩など)は、窮乏化が深刻になりました。
幕府もいくどか財政を立て直そうと考えます。8代将軍徳川吉宗は、享保の改革のなかで、
米価の安定化をはかるなどしていますし、田沼意次も重商主義の政策をとりました。
諸政策には、成功も失敗もありましたけれども、窮乏化の抜本的な解決には至りませんでした。
そのいっぽうで、江戸時代後期、「鎖国」政策のなかにあった日本でも、
海外からの脅威の足音が聞こえてきました。
すこしずつ、世のなかは動いていったのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
一番大好きな町人文化のエピソードですが、最近では世界との視点もきちんと描かれるようになっていてワクワクしました。こうやって外国と袖触れる機会があった人々が少しずつ江戸幕府と違う考えを温めていったのだなあ…という流れを予想するための伏線になっている気がします。は~これもおもしろかった。2022/02/10
まゆこ
4
★★★☆☆2024/06/04
はる
1
外国関連は詳しく記載されている。年号はなくなりつつあるんですね。2023/05/19
y
0
学習マンガは何度でも2025/05/07
tban
0
忠臣蔵と江戸文化 江戸の文化と政治の流れが平易に見渡せます。 また、伊能忠敬や蘭学、漂流者などによる 世界との関りも新指導要領なのかといった感じです。 この辺も、関連小説で肉付けしていけば面白そうです。2022/01/17
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