出版社内容情報
雅なる文学の華ひらく。
宮中では、清少納言『枕草子』や紫式部『源氏物語』などの文学作品が生まれる。
<監修者のことば>
平安時代と聞いて連想するのは、
遣唐使が停止されたことで日本独自の文化がはぐくまれ、仮名文字が生まれ、
女性による文学が盛んになった「国風文化」ではないでしょうか。
しかし近年はそのとらえかたが変化してきました。
朝廷のオフィシャルな場面では漢語漢文の知識が求められます。
藤原道長にしても熱心に漢籍を集めました。
和・漢いずれかひとつを選ぶのではなく、朝廷の要望に応じた外来文化の選択、
それが平安時代の特徴です。それを『源氏物語』では「やまとだましい」
(漢学の知識を日本の実情にあわせて応用する才覚)と表現しているのです。
絵巻などでも残された宮廷の世界へ、
読者のみなさんとともに分け入ってみたいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
37
平安時代好きの娘さんのために取り寄せておいたのですが、武士の台頭として平将門と藤原純友に紙面が割かれているのが印象に残りました。特に前者は神田の明神様を通じご縁があるお方なので…。娘は雅な部分だけでまとめてほしかったようですが、いえいえここからがブラッディな時代の始まりなのですぞよ…。2024/06/01
Book Lover Mr.Garakuta
15
貴族の文化に、華が咲く。仮名文字特にひらがなの草書体の誕生に感銘を受けた。2020/08/25
まゆこ
3
★★★☆☆2024/04/06
やちえもん
2
「光る君へ」を見ていたら、改めて平安時代の歴史が知りたくて学習マンガを購入。絵柄がかわいくて見やすい。時系列でありつつ、1人を焦点にして歴史を学ぶ形式なので、天皇の移り変わり、政治的な流れはわかりづらいかも。国風文化の発展の経緯など、この時代の文化がよくわかるものだった。2024/05/12
はる
1
政治史以外の文化にもかなりふれているのがいい2023/03/10