出版社内容情報
雅なる文学の華ひらく。
宮中では、清少納言『枕草子』や紫式部『源氏物語』などの文学作品が生まれる。
<監修者のことば>
平安時代と聞いて連想するのは、
遣唐使が停止されたことで日本独自の文化がはぐくまれ、仮名文字が生まれ、
女性による文学が盛んになった「国風文化」ではないでしょうか。
しかし近年はそのとらえかたが変化してきました。
朝廷のオフィシャルな場面では漢語漢文の知識が求められます。
藤原道長にしても熱心に漢籍を集めました。
和・漢いずれかひとつを選ぶのではなく、朝廷の要望に応じた外来文化の選択、
それが平安時代の特徴です。それを『源氏物語』では「やまとだましい」
(漢学の知識を日本の実情にあわせて応用する才覚)と表現しているのです。
絵巻などでも残された宮廷の世界へ、
読者のみなさんとともに分け入ってみたいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
14
貴族の文化に、華が咲く。仮名文字特にひらがなの草書体の誕生に感銘を受けた。2020/08/25
まゆこ
3
★★★☆☆2024/04/06
はる
1
政治史以外の文化にもかなりふれているのがいい2023/03/10
tban
0
平安の文学を 平安文化の成り立ちを分かりやすくという事で 絵柄が一気に変わり少女コミック風に。 男子にはちょっと苦手かもですが、もともと そういった下りですから、これくらいの方が 理解しやすいと思います。2022/01/20