講談社現代新書<br> 縄文時代の歴史

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講談社現代新書
縄文時代の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 328p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065143681
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0221

出版社内容情報

世界史上、類例のないユニークな存在として知られる縄文時代。近年の飛躍的な研究発展の成果を網羅して、最も新しい縄文像を提示する縄文時代とは、日本列島において、土器が出現した1万6500年前から、灌漑水田稲作が開始される3000年?2500年前までの時代をさす用語です。
この時代には、狩猟・採集・漁労を主な生業とし、さまざまな動植物を利用し、土器や弓矢を使うなどして本格的な定住生活が営まれていました。1メートルにも及ぶ柱材を使用するような大型建物を作る技術や、クリ林の管理や漆工芸を始めとするきわめて洗練された植物利用技術を持ち、各地の環状列石や土偶に見られるように、複雑な精神文化がありました。また多数の集落が婚姻や交易などによってつながり合い、列島内には広範な社会的なネットワークがつくりあげられていました。
世界史上にも類例のないユニークな存在としても知られる縄文時代。最近のDNA分析によると、現代日本人の遺伝子にも、12パーセントほどは縄文人から受け継いだものが存在しているということです。著者によれば、日本人の円環的な死生観には、縄文人から受け継いだ要素が色濃く反映しているといいます。その意味において、縄文人は今もわれわれの中に生きている、そう言ってもよいのかも知れません。近年の縄文ブームも、もしかしたら、そのような親近感ゆえのことかも知れません。
近年の発掘調査、および科学的な分析技術の飛躍的な発展で新たな知見が次々に明らかにされたことにより、旧来の縄文像は一新されることになりました。千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館では、これら最新の研究の成果を元にして、縄文時代の展示をリニューアルしました。本書は、その責任者による、最も新しい縄文時代像を紹介するものです。


はじめに
プロローグ 縄文時代前夜
第1章 縄文時代・文化の枠組み
第2章 土器使用のはじまり 草創期
第3章 本格的な定住生活の確立 早期
第4章 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展 前期・中期
第5章 精神文化の発達と社会の複雑化 後期・晩期
エピローグ 縄文時代・文化の本質
おわりに


山田 康弘[ヤマダ ヤスヒロ]
著・文・その他

内容説明

1万年以上続いた世界史上ユニークな文化「縄文」とは?縄文時代の人々はどんなものを食べていた?縄文時代の家や集落の姿は?縄文時代の墓は?縄文時代に農耕はあった?縄文時代は平等な時代だった?縄文時代に戦争はあった?縄文土器は「鍋」だった?最新の知見で描く、「縄文時代」の通史、決定版!「縄文」のすべてがわかる!

目次

プロローグ 縄文時代前夜
第1章 縄文時代・文化の枠組み
第2章 土器使用のはじまり 草創期(1期)
第3章 本格的な定住生活の確立 早期(2期)
第4章 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展 前期・中期(3期)
第5章 精神文化の発達と社会の複雑化 後期・晩期(4期)
エピローグ 縄文時代・文化の本質

著者等紹介

山田康弘[ヤマダヤスヒロ]
1967年東京都生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(文学)。現在、国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。専門は先史学。縄文時代の墓制を中心に当時の社会構造・精神文化について研究を行う一方で、考古学と人類学を融合した研究分野の開拓を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

59
縄文時代の歴史に関する概説書です。約1万6500年前の土器製作から2350年前頃の灌漑水田稲作までの時代です。著者は縄文時代を「戦後の新しい歴史観によって」作られた「きわめて政治性の高い歴史概念」であるとし、弥生時代・文化によって克服されるべきものとされているが、これ自体が「無理がある」としています。クリ林の育成や漆の採集・海水から塩を作るなどさまざまなことがこの時代に始まったのは驚きでした。ただし土器の製造が世界一古いというのはもう少し強調しても良かったのではないかと思います。2020/02/21

s-kozy

59
非常に興味深い「縄文時代」の通史を解説した本。1万年以上続いたとされる縄文時代だが、単一・単調な画一的な文化が長期に亘って存在したのではないのだという。比較的安定的な気候の中で日本列島域の各地方・各地域でそれぞれ個性的な環境適応が起こり、自然の資源化とその利用技術の発達が促された。居住形態は定住生活が採用され、それを支える生業形態・集団構造・精神文化の発達と資源交換ネットワークの発達が継起・連鎖した点にその文化の本質があるとのこと。これが科学的な根拠もある豊富な知見に基づき説得力豊かに述べられている。2019/10/24

コーデ21

37
近年の発掘調査や科学的な分析技術によって明らかにされた最新の縄文時代像が分かる本。これまで私が読んできたエンタメ系(笑)の土器・土偶本とは一線を画するアカデミックな内容でした。思わず大学時代の講義室を懐かしく思い出したほど😅 「縄文時代」と一括りに捉えるには地域差や時期差があり<画一的な生活&文化が長期間続いたわけではない>ということが深く理解でき勉強になりました。「縄文時代はヘルシーでミニマル、サステナブル」云々と持ち上げられる昨今の風潮に、ピリリと釘を刺すような冷静な論調が、とても印象的。2022/09/26

樋口佳之

36
つまり、周堤墓は、従来の縄文時代観によっては捉えることができない、すなわち格差のない平等な社会の産物とは考えにくい構造を持っていたことになるのだ。単純な平等社会ではなく、すでに社会に階層などが存在する「複雑化した社会」であった可能性は高い2019/03/27

サアベドラ

28
1万年以上に及ぶ縄文時代の歴史を一般向けに概説した新書。著者の専門は縄文後期の墓制。2019年刊。ここ数十年の所々の研究成果が随所に盛り込まれており、一昔前の貧しい縄文人と異なる、多様な自然資源や物質文化を持つ豊かな縄文人像が提示されている。この辺はハラリが書いていた豊かな旧石器人とも合致していて理解しやすかった。ただ、ここまで時代差や地域差が大きいと、著者も指摘する通り、従来のように縄文文化という大雑把な区分で一括りするのは無理がある。そろそろ縄文と弥生という大枠を含めて再考すべき段階に来ているみたい。2019/02/27

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