講談社学術文庫<br> 孟子 全訳注

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講談社学術文庫
孟子 全訳注

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065143117
  • NDC分類 123.84
  • Cコード C0110

出版社内容情報

『大学』『論語』『中庸』と並んで儒教の「四書」とされる『孟子』は、孔子の後を継いだ孟子の言行を弟子たちがまとめた全7編の思想書であり、儒教を学ぶ上での必読の書である。富国強兵の覇道を否定、仁・義・礼・智の徳に基づく王道政治を唱え、「性善説」に基づいた道徳論を説く。対話形式で展開される議論は緊張に満ち、力強く爽快感に溢れる文体はオーソドックスな古文のお手本となっている。本書では中国哲学・国語教育に生涯を捧げた宇野精一による格調高い現代語訳で、孟子の教えの精髄を余すところなく現代の読者に伝えている。(原本:『全釈漢文大系2 孟子』集英社、1973年)

内容説明

聖人・孔子に続く「亜聖」と称される孟子(前四世紀ごろ)は、七雄が覇を競う戦国時代に諸侯に遊説し、死後その志は門人により全七篇の思想書に編纂された。王のあり方、人の心がけること、なしてはならぬこと、理想の国家、性善説―『論語』と並び「四書」の一つとされ、儒教の教えの根幹をいまに伝える必読書。原文、読み下し文に現代語訳、解説付き。

目次

梁恵王章句
公孫丑章句
滕文公章句
離婁章句
万章章句
告子章句
尽心章句

著者等紹介

宇野精一[ウノセイイチ]
1910‐2008。東京帝国大学文学部支那哲学支那文学科卒業。文学博士。東方文化学院研究員、東京高等師範学校教授、東京大学教授を経て同大学名誉教授。二松学舎大学教授、尚絅大学長・尚絅学園理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かわうそ

44
『「敢て問ふ、何をか浩然の気と謂う」と。曰く、「言ひ難きなり。其の気為るや、至大至剛以て直、養うて害すること無ければ、則ち天地の間に塞がる。』P90 養うということはこの浩然の気は内から溢れ出てくるものなのです。吉田松陰は天の命じることに従うこと、つまり道に沿うことでこの気を養うことができるとしさらに、『故に人能く私心を除く時は、至大にして天地と同一体になるなり。』(講孟箚記(上) P126)といいます。つまり、私心を完全に捨て去ることが大切だということです。浩然の気は決して外から来るものではないのですね2023/03/12

かわうそ

43
『つまり、仁義礼智の徳は、めっきのように外から我が心を飾りたてるものではなく、自分が元来心に有するものなのである。』P350、351 決して私心を仁義礼智の徳が覆っているわけではない。むしろ、私心が徳を囲っているのです。中心にあるのは仁義礼智の徳、惻隠の心なのです。孟子は告子に反論した際に、人が善であるのは水が下に流れることと同様に当たり前のことであるといい、井戸に子どもが落ちたら誰でも子どもを助けようとするということそれ自体が人を忍ぶ心、つまり人間に惻隠の心があることを証明しているのだと言い切っています2022/12/15

ミッキー・ダック

26
孔子と共に儒教の最重要人物である孟子の言行をまとめたもの。「論語」の次に読んだが、為政者が民を思いやる仁徳を身に着け、民がそれを慕うような平和な国家を目指せと説くのは全く同じ。だが論語では孔子自らの経験から得た道徳的教訓が多いのに対し、孟子は政治のあり方を儒学の経典や歴史的事実から説くことが多かった。◆一番大きな違いは天命論。孔子にとっては畏怖すべき信仰の対象であった天を、孟子は「天下万事の根本」として捉え対象化した。この「天の道理」が後々、絶対的な原理となって政治権力の正当化に繋がった。 2020/01/22

吟遊

10
良い本です。孟子が文庫でまとめて読めます。原文・読み下し文、現代語訳、そろっています。ただ、現代語訳が説明調で、付け加えていることも多いため、原文の文学的な味わいはあまりありません。この訳は、読む助けにはなるけれど、精密ではない。もともと、古い本の復刻文庫化なので、新注訳があれば、と願う。2019/11/27

みのくま

6
孟子は孔子よりも偉そうである。孟子は儒家が権威化したのちの存在なのだろう。孟子の言説は非常に具体的なので面白い箇所は多々あるが、孔子の持っていた疎外感や悲壮感はない。白川静風に言えば完全にノモスの内側にいるのだ。孔子は(思想的に)体制外にいる存在だったが、孟子は完全に体制内論理で作られている。それは本書解説を読むと裏付けられる。孟子は孔子を尊敬しているようだが、多くの点で孔子の教えを継承していないのだという。例えば王覇の論や、天命思想に基づく革命論がそれである。これらは非常にクリティカルな論点だと思われる2021/08/04

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