内容説明
23世紀、人々はごく一般的になったゲノム編集技術によって老いや病から緩やかに遠ざかりつつあった。ただひとつ、“霧の病”と呼ばれる原因不明の突然死をのぞいて。世界最高峰の頭脳が集まる象牙の塔―香港島。遺伝子工学博士のヒナコ・神崎は、海から現れたひとりの少年と出会った…。『彩雲国物語』の著者が贈るSFファンタジー。
著者等紹介
雪乃紗衣[ユキノサイ]
茨城県生まれ。2003年、『彩雲国物語はじまりの風は紅く』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
44
ゲノム編集技術によって老いや病から緩やかに遠ざかりつつある23世紀。謎の突然死「霧の病」を研究する遺伝子工学の権威ヒナコ・神崎博士が海から現れた少年・ハルと出会う近未来SF。ゲノム編集が推奨された香港に現れたオリジナルゲノムを持つハルと、どこか不安定なヒナコの交流の日々。「霧の病」が急速に拡大してゆく中でその原因が見えてきて、何が正常で異常なのかわからなくなる皮肉な展開でしたけど、周囲の人たちに支えられながらハルと向き合ったかけがえのない日々と、いくつもの伏線が回収された先にある結末が印象的な物語でした。2019/06/05
アズマ
31
雪乃さん初読みです。設定がすごく好みでした。実現してもおかしくない話だけど、やっぱり完全を求めすぎてしまうと、どこかで落とし穴があるとは感じました。最後は悲しいまま終わるのかと思ったので意外な展開で面白かったです。2020/01/28
ネロ
22
雪乃さん新刊、しかも一冊読み切りですって!?しかもしかも舞台が香港とか…読む前からすごくワクワクしてました。まず、カバーが美しいですね。彩雲国物語やレアリアみたいな漫画っぽいイラストじゃないのがいいです。少し硬質な、神話の挿絵のようなイラストにうっとり。内容は…これまでの作品より少し描写が自由、でもレアリアよりライト、という感じですかね。SFとしては弱冠説得力に欠ける気がしますが、瑞々しいボーイミーツガールな内容で、楽しく読ませてもらいました。キリアンやダミアンのその後がすごく気になります(><)2019/06/19
エリク
18
よくある未来系ファンタジーです。DNAを改造して、病気にかからない体になります。でも、やっぱり欠点があって… 主人公の苦悩や葛藤が微に入り細に入り描かれていて、感動しました。栄光ある教授が集う本島と彼らと闇組織が遊び、金をもうける離島。背景や人物関係まで細かく書かれていて、良い読書時間を過ごせました。2019/08/17
学び舎くるみ
14
#NetgalleyJP でゲラ読了 いきなり、ジェンダーバイアスがかかっている自分を意識することになる。最初苗字だけだったので優秀な遺伝子学者は男性だと思っていたのだ。ところが神崎ヒナコは若い女性。途中までもどかしい展開もあったけど、最後は、すっきり。 運命的な出会いには人種とか地位とか育ちとか障害とか関係ないのね。 周りが、社会が、国家が正しいと決めたことでも、疑ってかかるのが科学者。 すごく近未来的な物語なのに、なぜか読むのは文庫本なのね。 ハルは窪田正孝くん、ヒナは榮倉奈々さんが似合いそう。2019/05/02




