線は、僕を描く

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  • サイズ 46判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065137598
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小説の向こうに絵が見える! 美しさに涙あふれる読書体験

両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。
水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。
描くのは「命」。
はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

絶賛の声、続々!!!

自分の輪郭を掴む、というのは青春小説の王道たるテーマと言っていい。それを著者は、線が輪郭となり世界を構成する水墨画と見事に重ね合わせてみせた。こんな方法があったのか。
青春小説と芸術小説が最高の形で融合した一冊である。強く推す。
                               ――大矢博子(書評家)

水墨画という非言語の芸術分野を題材にした小説で、架空の登場人物が手にした人生とアートの関係性、時空をも越えたコミュニケーションにまつわる真理を、反発心や違和感など一ミリも感じることなく、深い納得を抱いて受け取ることができた。それって、当たり前のことじゃない。一流の作家だけが成し遂げることのできる、奇跡の感触がここにある。
                               ――吉田大助(ライター)




内容説明

水墨画という「線」の芸術が、深い悲しみの中に生きる「僕」を救う。第59回メフィスト賞受賞作。

著者等紹介

砥上裕將[トガミヒロマサ]
1984年生まれ。福岡県出身、水墨画家。『線は、僕を描く』で第59回メフィスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

1107
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第63弾、2020年本屋大賞3位(7/10)ということで読みました。現役の水墨画家ということもあり、美しい水墨画が目に浮かぶようでした。 「僕は、線を描く」ではなく「線は、僕を描く 」の意味合いが解りました。本屋大賞らしい雰囲気の作品ですが、大賞までのインパクトはなかったと考えます。著者が今後も作家活動を続けるのであれば、得意分野以外のテーマの作品も読んでみたいと思います。 https://senboku.kodansha.co.jp/2020/06/02

鉄之助

1008
「線」が主語のタイトルが良い。水墨画家の著者のデビュー作だっただけに、水墨画の魅力、奥深さが伝わってくる。水にぼかされた墨が、紙に定着する瞬間、瞬間、「絵は画面の上で変わっていった」。水墨画は、油絵などとは違って書き直しができない絵画だという。水墨画家には瞬発力が必要で、一発勝負のアスリートにも例えられていた。両親を突然の交通事故で亡くした主人公が、水墨画とその師匠に接するうちに、違う自分に目覚めていく。喪失から再生の感動作。また「線とは生き方そのもの」だとも言う。余韻が残る1冊だった。2023/01/10

kou

1004
読み出して、すぐに水墨画の魅力に引き込まれた。何となく漫画とかで、武術家が必殺話を放つときに背景に描かれているようなイメージしかなかったが・・・それが、こんな高尚で奧が深い芸術だったとは!!そして、心に染み込むような言葉も多く素敵だった。目次のページに書かれている水墨画は作者の描いた物みたいだが、実体験も入っているのだろうか?作者の別の水墨画をテーマにした作品も、いつか読んでみたい。2019/08/24

ウッディ

894
両親をなくし、流されるように大学生になった霜介は、バイト先で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会い、弟子入りすることになる。塗り直しができない繊細な線、モノトーンでありながら、鮮やかな色を感じさせる水墨画にひかれていく。自分の知らない所に、こんな豊かな世界があったと気づかせてくれたこの本に感謝です。喪失感の中で自分をなくし、他人との向き合い方を失っていた主人公が、水墨画と向き合うことにより自分を取り戻していく、「僕が線を描く」ではなく、「線は、僕を描く」このタイトルの深い意味が伝わってくるような温かい物語でした。2020/06/03

うっちー

762
作者が水墨画家で納得。本屋大賞向きの作品です2019/12/07

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