出版社内容情報
セレナ・ヴァレンティーノ[セレナ ヴァレンティーノ]
著・文・その他
岡田 好惠[オカダ ヨシエ]
翻訳
内容説明
『塔の上のラプンツェル』で、赤ん坊のラプンツェルをさらったゴーテルは、実は、大切な人を救いたかった―。死者の女王の娘として生まれたゴーテルは、とっても幸せだった。しかし、一族の力を引き継げず、母と二人の姉をも失い、ひとり取り残されたゴーテルは、姉を生き返らせる魔法を手に入れるために、ある決断をするのだった…。これは、ハッピーエンドが許されないヴィランの、波乱万丈の人生物語。小学中学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かえで@白菜
4
これ何回でも読める
銀華
3
『ラプンツェル』の主人公の母として演じていた彼女は何故花に固執していたのか――冒頭で既視感を覚え、見たことがある設定だなと思ったら、サンホラの『魔女とラフレンツェ』を思い出した。原作の髪長姫と黄泉の番人って関係あるのかと思うぐらい(考察でもあるのかな)。話の方はゴーテルの花を求めていた理由や時間を掛けた理由もあり、彼女なりに大事なものを取り戻そうとする姿が描かれていた。けどオリジナルキャラクターの話が多め。トリックスターな脇役のように振る舞い、最後の巻でその言動を描きまとめれば良かったのではと思う。2021/05/25