出版社内容情報
隣に住む父の書斎から出てきた古い書類。それは戦前思想検事だった父が、「思想犯の保護を巡って」自己の所信を記した報告書だった父は何者だったのか?
70代の息子と90代の父親。老いた息子は父の記した奇妙な報告書を見つけた。
それは戦前、思想検事だった父親が、「思想犯の保護を巡って」自己の所信を開陳した報告書だった。
息子は父の過去にあえて向き合い、己の来し方の輪郭を確かめようとしはじめる……。
老いと記憶を巡る小説の冒険。自伝的長編小説。
黒井 千次[クロイ センジ]
著・文・その他
内容説明
70代の息子と90代の父親。老いた息子は思想検事だった父の記した奇妙な報告書を見つけた。息子は父の過去にあえて向き合い、己の来し方の輪郭を確かめようとしはじめる…老いと記憶をめぐる小説の冒険。
著者等紹介
黒井千次[クロイセンジ]
1932年、東京生まれ。東京大学卒業。富士重工業に勤務し、企業内の人間を描いた「時間」で1970年に芸術選奨新人賞を受け、作家生活に入る。1984年に「群棲」で谷崎潤一郎賞、1995年には「カーテンコール」で読売文学賞を受賞。2000年に日本芸術院賞。同年芸術院会員。2001年に『羽根と翼』で毎日芸術賞受賞。2002年日本文芸家協会理事長。2006年『一日 夢の柵』で野間文芸賞受賞。現代人の内面を精緻に描き、「内向の世代」の作家といわれる。2014年日本芸術院長。同年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おさむ
ミーコ
san0604
ユカママ
だけど松本