出版社内容情報
柴崎 竜人[シバザキ リュウト]
著・文・その他
内容説明
三軒茶屋に春の便りが聞こえてきた。路地裏のプラネタリウム「三軒茶屋星座館」では仲間との予期せぬ別れがおとずれる。やりきれない哀しみで満ちた仲間たちを、店主の和真は「現代版ギリシャ神話」を語って癒やしていくが…。血のつながりを超えた家族の新しい在り方を問う人気シリーズ、佳境の第3弾。
著者等紹介
柴崎竜人[シバザキリュウト]
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。東京三菱銀行退行後、バーテンダー、香水プランナーなどを経て、小説「シャンペイン・キャデラック」で三田文學新人賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
40
予期せぬ別れに衝撃を受けました。やりきれない哀しみを背負う和真がこれまた辛かったです。ギリシャ神話を語って癒していくのが優しくてじんわりきました。血のつながりを超えた家族の新しい形を考えさせられます。2025/03/06
まさ
32
シリーズ3作目。シリーズ4作の”転”に当たるこの巻。大きな存在が失われ、それぞれに傷つき後悔しながらも、乗り越えて前向きになってきた矢先に・・、衝撃のラストでした。星座の解説は相変わらずの面白さです^^2019/08/18
ミホ
21
三軒茶屋星座館3作目。文庫結構しっかり待ってた!次の巻はもう出ているようで、買わねば。最終巻寂しいけれど。そしてこんなのどっかで泣くのだわと序章で引きずりまして、案の定だったのですが、辛い事ってあるのだなぁ。終わりも終わりでまた一物ありそうなところでしたが、今迄読んできてまさか三巻にこれぞ『転』とばかしな事が起こるとは思っていなかった。どうしてこんな悲しい事が起こらなきゃいけなかったのだろうかと打ちひしがれる。星座の話は奏太のツッコミ的確すぎて笑えるけど(春の牛祭りって)やはりあの賑やかさは忘れられない。2019/05/24
あっちゃん
20
いきなりの葬式帰りのシーンから!誰の葬式?と思ってたらまさかの!ハードな話の中でのカップル誕生は癒しだねぇ(  ̄▽ ̄)それにしても、毎回の星座話のゼウスさん、この言われ方が(笑)2019/06/04
霖 - rin -
17
ずっと文庫版出るの待ってて、やっと読めた。正直1.2巻の話ほぼすっ飛んでたけど、読み進めるうちに思い出すことができた。どの話を語るにしてもネタバレになるんだが、やっぱりギリシャ神話の話は面白いし、カズマってやっぱいい男だと思い返したり…残り30頁くらいの時は、あぁ今年最後の小説これでよかったって思えたんだけど、1番最後の頁を見た瞬間、『いや待って今年まだ終われない、4巻読みきらなくては』ってなってる。見たいテレビもあるのにどうしようか!!!!!!2019/12/31
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