講談社選書メチエ<br> 機械カニバリズム―人間なきあとの人類学へ

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講談社選書メチエ
機械カニバリズム―人間なきあとの人類学へ

  • 久保 明教【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065130254
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0310

内容説明

銃、蒸気機関、計算機革命、そして人工知能へ―機械は、希望なのか?敵なのか?単なる道具なのか?「他者の視点から自己を捉え、自己を変化させていく営為」=カニバリズムという視点から、AIと将棋、SNSと相互モニタリングなどに光を当て、テクノロジーvs.人間という対立を超えた、新たな人類学を構想する。「私たちはいかなる存在であり、いかなる存在でありうるか」を問う、気鋭の人類学者による痛快かつ真摯な思考!

目次

第1章 現在のなかの未来
第2章 ソフトという他者
第3章 探索から評価へ
第4章 知性と情動
第5章 強さとは何か
第6章 記号の離床
第7章 監視からモニタリングへ
第8章 生きている機械

著者等紹介

久保明教[クボアキノリ]
1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について社会/文化人類学の観点から研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

私たちは機械を愛し、恐れている。だが問題の核心は「人間の変容」だった! AI将棋とSNSと人類学で縦横に展開する鮮烈な思考!「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……私たちは、機械を愛し、憎んでいる。では機械のほうから「私たち」を見たらどうなる? テクノロジーと深く結びつく人間は、あらたな存在に生まれ変わっているのかもしれない。
人類学者カストロは、アマゾンにおける食人=カニバリズムを、「他者の視点から自らを捉え、自己を他者としてつくりあげるための営為」として描き出した。「機械カニバリズム」は、テクノロジーによって私たちが変容ゆくことを捉える試みである。将棋ソフトによってプロ棋士と将棋が、SNSによってコミュニケーションと社会が、いままさに変容しているなか、「人間」観そのものが刷新されていくべきなのだ。気鋭の人類学者が、「現在のなかにある未来」を探る、痛快かつ真摯な思考!

川上量生氏コメント――
 わたしたちはAIが人間の能力を凌駕しつつある歴史的過程の中にいます。AIと人間とどちらが優れているのか、そういう問いが日常的に飛び交う世の中で過ごすのも、この時代に生を受けた運命としてはやむを得ないことでしょう。
  しかしながら実際にはこの問いは、そもそも正しくなかったことが明らかになってきました。いったい「優れている」とはなにか? AIとはなにか? そしてなによりも人間とはなにか? という、より大きな疑問が頭をもたげてきたからです。人間とはそもそも優れているのか、機械とは、そしてAIとはなにが違うというのか。そして真実が明るみになったときに、人類ははたして結果を受け入れることができるのでしょうか。
  いささか大袈裟ではありますが、人間社会がAIの時代を受け入れるための礎石にならん、という決意で始めた将棋電王戦を、本書はAI時代における社会的な役割から解き明かしてくれました。また、より大きな視点で、ニコニコ動画を含めたネット社会についても、人間と技術の関わりから、どう捉えるべきかを示してくれています。
  こういう議論はまだまだ始まったばかりで、21世紀の人類の最大の哲学的テーマであると思う次第です。

【本書の内容】
現在のなかの未来
ソフトという他者
探索から評価へ
知性と情動
強さとは何か
記号の離床
監視からモニタリングへ
生きている機械

第一章 現在のなかの未来
第二章 ソフトという他者
第三章 探索から評価へ
第四章 知性と情動
第五章 強さとは何か
第六章 記号の離床
第七章 監視からモニタリングへ
第八章 生きている機械


久保 明教[クボ アキノリ]
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