出版社内容情報
この世知辛い世の中を、身の回りの自然に目を向け家族や友人たちと楽しむことで生き抜こう。明るいビンボーの記録32編、初文庫化。「売れないものかき」の松下センセは書くのも遅い。過去の著作はどんどん品切れ重版未定の絶版扱いになり、病を押して散発的な注文原稿をこなしても生活は綱渡りだ。そんな作家が一番大事にしているのは夕方の妻との散歩。身の回りの自然、季節の移ろいを全身で体感し、河口に集まるカモメたちに餌をやる日々。子供たちや仲の良い友人たちと時間も楽しみの一つ。安上がりだけど満ち足りた幸福がここにある。
松下 竜一[マツシタ リュウイチ]
著・文・その他
内容説明
著作は売れず、生活は綱渡り。一番大事なのは、夕方の妻との散歩。季節の移ろいを全身で感じ、風物を味わい、河口に集まるカモメたちに餌をやる。子供たちや仲の良い友人たちとの時間も楽しみだ。安上がりだが、満ち足りた幸福な暮らし。現代にこそ読まれるべき、心にしみいる随筆集。
目次
満二十周年記念の日
泣いていました
大きな買物
本が生き残りました!
“障害”をのりこえる愛
今年はまた一段とハラハラ…
巣立ちのとき
結構な御身分ですねえ
ヒューマンな顔を
真夜中のホテルで〔ほか〕
著者等紹介
松下竜一[マツシタリュウイチ]
1937・2・15~2004・6・17。作家、市民運動家。大分県生まれ。母親の急死により父親を手伝うため、大学進学を諦め家業の豆腐屋を継ぐ。20代半ばより作歌を始め朝日歌壇にしばしば入選。1969年、『豆腐屋の四季 ある青春の記録』を公刊、TVドラマ化されベストセラーになる。70年、豆腐屋を廃業し、ペン一本での生活を決意する。72年、『風成の女たち ある漁村の闘い』刊行をきっかけに上野英信を師と仰ぐこととなる。また、同年から「環境権」を掲げ豊前火力発電所建設反対運動に取り組み、敗訴するも31年にわたりミニコミ誌「草の根通信」を発行(380号で終刊)、全国の市民運動家に交流の場を提供する。『ルイズ 父に貰いし名は』(講談社ノンフィクション賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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