出版社内容情報
兵学者九頭竜覚山が売れっ子芸者を妻にし、深川を揺るがす事件の謎を解く。祝言前の門前小町はなぜ身を投げた? 女心はわからない。学問一筋の兵学者九頭竜覚山は、深川一の人気芸者だったよねと所帯を持ち、花街門前仲町の用心棒となり、頼りにされている。事件があると、北町奉行所の定町廻り柴田喜平次にも協力もする。賽銭泥棒を疑われた清貧の浪人父子は、長屋で切腹して武士の気概をみせた。祝言を前にして、大店両替屋達磨屋の娘がなにを思ったか、蓬莱橋から身を投げた。悲劇の裏にはうごめく悪がいる! 剣難、女難、深川人情シリーズ、第二弾!
荒崎 一海[アラサキ カズミ]
著・文・その他
内容説明
深川の大店両替屋の娘が蓬莱橋から身を投げた。日本橋の両替屋との祝言を控えた評判の小町娘だった。その夜、二件の押込み強盗があり、独り暮らしの妾と質屋の七名が殺されたと、九頭竜覚山は北町奉行所の柴田喜平次から聞く。覚山は、雨の夕刻、大店の娘がひとりでいたのが気にかかった。
著者等紹介
荒崎一海[アラサキカズミ]
1950年沖縄県生まれ。出版社勤務を経て、2005年に時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
17
切ない片恋のお話がきっかけになって事件解決に至る。覚山&よねの仲良し夫婦と松吉の日常が楽しい。覚山の日記のように律義に話が進んでいるのがおもしろい。次巻では不昧公がもう少し物語に絡んでくれると嬉しいかも。2018/08/11
ニッキー
6
本当に面倒くさい作家である。同じパターン化された描写が多い。 時間と町名と道順と距離感に拘りがある。 謎解きの結論は単純なのに、何故か長々と引きずり回される。 登場人物は、魅力的なのだから、もっと違う方面に筆を使ってもらいたい。2018/08/23
ひさか
3
2018年8月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。覚山先生は、かなりの忙しさで、事件を解決して行く。はや、パターン化か。2019/06/29
goodchoice
3
二作目となり登場人物も固定され、それぞれのキャラクター分けがしっかりとなっている。情景説明が長く、会話が少ないのがやや難点か。少し内容が固すぎるのも面白さを減じている。2018/09/30
こうさん
1
話の流れがパターン化しているため読んでいても面白みを感じません。はっきり言ってつまらない。2019/02/26