出版社内容情報
今、この文章を読んでいるあなたのおかげで、生み出された物語があるのだと、あなたに知ってほしい。小説は、好きですか?
今、この文章を読んでいるあなたのおかげで、生み出された物語があるのだと、あなたに知ってほしい。
相沢 沙呼[アイザワ サコ]
著・文・その他
内容説明
もう続きは書かないかもしれない。合作小説の続編に挑んでいた売れない高校生作家の一也は、共作相手の小余綾が漏らした言葉の真意を測りかねていた。彼女が求める続刊の意義とは…。その頃、文芸部の後輩成瀬は、物語を綴るきっかけとなった友人と苦い再会を果たす。二人を結びつけた本の力は失われたのか。物語に価値はあるのか?本を愛するあなたのための青春小説。
著者等紹介
相沢沙呼[アイザワサコ]
1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
106
無印では小説家・一也と詩凪の「魂の慟哭」を中心に描かれましたが、今回は少し学園青春ものに寄ったような印象がありますね。続編を書くことの意味、小説は単なるエンターテインメントなのか等の問題を議論しながら、後輩の成瀬秋乃にスポットを宛てて「小説」を中心とした過去・現在の友人関係が語られる今回でした。天月の持論には考えさせられるものがあるな…。ともあれ、一読者として作品にどう向き合っていけば良いのだろう。今回の副題の示す意味を考えながら下巻へ続く。2018/12/22
ダイ@2019.11.2~一時休止
95
小説の神様その2の1。なぜこれが続編が出てさらに上下巻なの?と思いながら読み始めると小説の続編を出す話なんかもでてきました。個人的には前作よりは読みやすくなった感じ。2018/09/23
なっぱaaua
75
まさかの「小説の神様」の続編。と思ったら続編について悩む一也と詩凪。そして秋乃は「物語は人の心を動かすのか」に心を動かされる。自分は小説にはエンタメでもありながら、心を動かす何かがあると思っている。気持ち良いとかスッキリしただけでない、何かをいつも楽しみにしている。今の読者ってこんな感じなの?漫画の違法サイトの話もあって、こんなに簡単なの?って。本が無い世界なんてつまらない。そんな事を思いながら若者達はこの苦難を下巻でどう乗り越えていくのかが楽しみだったりもする。若者頑張れと感じた上巻でした。2018/09/20
ami*15
63
まさかの続編には驚いたけど、出版に関する現状を踏まえながら物語がこの世にある意味を問うところは相沢さんがまだまだ本が好きな人たちに伝えたいものがあることを感じられました。今作もとにかく良作すぎます。中には知りたくなかった現状もいくつかあり、今問題視されている海賊版の話題や「努力や才能よりも運がなければ小説は売れない」と言う天月さんの考えは物語を本気で愛する私としてはちょっとどうなのかなと色々思うことがありました。この世に物語がある意味とそれぞれのその先がどうなるのか、下巻も早く読めたらいいなと思います。2018/10/01
dr2006
61
どうして小説を書くのか、どうして小説を読むのか。自分は読メの短い感想を書くのさえ苦労する専ら後者の回答者になるが、本作は読者にとっての小説の効能を巧みに言語化している。引略(物語の行間を読んで登場人物の心象を思う様に、外の世界の環境や現象の行間を読む様にすると、世界が違って見えてくる)他人を理解することは、物語の行間に心情を読むことに似ていて、沢山の読書の効能でそのスキルが増すと思った。小説家がSNSでの誹謗中傷に感じてることや、生業として小説家であることの厳しさについてもリアルに描かれている。下巻へ。2023/09/14
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