出版社内容情報
ナチスの迫害から逃れようとするユダヤ人たちに、政府の方針に反して、日本通過のビザを発給し六千人の命を救った外交官の物語。日本人が世界に誇れる日本人として注目を集めている杉原千畝。彼の業績を知っている人は多いと思いますが、偉業を成し遂げるまでの苦悩やそのために払った犠牲はあまり知られていないのではないでしょうか。どんな困難にあってもあきらめずに自分の信じた道を進んだ千畝の生き方は、いまを生きる、そして未来を生きる読者をはげまし、勇気を与えることができるのではないかと思います。
<巻末に関連人物伝・年表つきで調べ学習に便利>
<小学上級から すべての漢字にふりがなつき>
石崎 洋司[イシザキ ヒロシ]
著・文・その他
山下 和美[ヤマシタ カズミ]
著・文・その他
祖父江 慎[ソブエ シン]
著・文・その他
コズフィッシュ(祖父江慎・福島よし恵)[コズフィッシュ]
著・文・その他
オフィス303[オフィスサンマルサン]
著・文・その他
黒川 知文[クロカワ トモブミ]
監修
内容説明
杉原千畝は、1900年、岐阜県に生まれた外交官です。第二次世界大戦前から終結までの、激動の時代に活躍しました。留学先の満州(現在の中国東北部)で外務省に採用され、のち、フィンランド勤務を経て、1939年、リトアニアに着任。そのころ、ヨーロッパでは、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害がはげしくなっていました。翌年の夏、日本経由で安全な国にのがれようと、ビザをもとめるユダヤ人たちが領事館につめかけます。千畝はなやんだすえ、政府の方針に反して日本通過ビザを発給し、6000人あまりのユダヤ人の命をすくったのです。小学上級から。
目次
1 夢に向かって(“千枚の田”のような豊かな人に;自分の夢はつらぬきとおす! ほか)
2 外交官・杉原千畝(アルファベットがすきなので;危険でタフな任務 ほか)
3 近づく戦争の足音(おだやかな日々;ペルソナ・ノン・グラータ ほか)
4 命のビザ(カウナスでの日々;おしよせるユダヤ人避難民 ほか)
5 日本へ。そして…(敗戦国の外交官;悲しみのなかの光 ほか)
著者等紹介
石崎洋司[イシザキヒロシ]
児童文学作家。1958年、東京都生まれ。慶應義塾大学經済学部卒業。昔話や翻訳など、幅広く活躍。『世界の果ての魔女学校』で野間児童文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞
山下和美[ヤマシタカズミ]
漫画家。1959年、北海道生まれ。1980年に「週刊マーガレット」からデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹城 俊之介
nico
tban
本の妖精
平野