出版社内容情報
鎌倉の四季の移ろい、滋味あふれる筆致。幼くして文芸に親しんだ近代日本画の重鎮、鏑木清方が遺した珠玉の名随筆の数々。紫陽花を愛し、鎌倉雪ノ下に永く暮らした近代日本を代表する日本画家、鏑木清方は、名随筆家でもあった。
挿絵画家の父の影響で若いころから文藝に親しみ、泉鏡花とも親交があり、多くの随筆集を残した。
失われた市井の人々の暮らしへの尽きることのない愛惜、清方の晩年の折々の記、その源泉を辿る。
鏑木 清方[カブラキ キヨカタ]
著・文・その他
内容説明
紫陽花を愛し、鎌倉雪ノ下に永く暮らした鏑木清方は、明治から昭和まで活躍した近代日本を代表する日本画家であり、名随筆家でもあった。清方は若いころから文章に強い関心を持ち、泉鏡花ら文学者たちと親交を結び、そして多くの随筆を残した。失われた市井の人々の暮らしへの尽きることのない愛情を清方の美しい文章にのせて味わう芸術の源泉、初の文庫化。
目次
1(老鴬;涼味;去年の元日 ほか)
2(引越ばなし;子鴉;銀座回想 ほか)
3(上村松園論;自作を語る;市人の暮らし ほか)
著者等紹介
鏑木清方[カブラキキヨカタ]
1878・8・31~1972・3・2。日本画家、随筆家。東京神田生まれ。父、條野採菊は『東京日日新聞』(現・毎日新聞)の創業者の一人。1891年、永野年方の許に入門。挿絵画家を目指す。25年「朝涼」(第六回帝展)、27年「築地明石町」(第八回帝展、帝国美術院賞受賞)出品。37年、帝国芸術院が設置され、芸術院会員となる。54年、文化勲章受章。72年、鎌倉雪ノ下の自宅にて逝去。98年、清方の旧宅跡に鎌倉市鏑木清方記念美術館開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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