出版社内容情報
上田敏に『海潮音』あれば、日夏耿之介に『唐山感情集』あり。漢詩の風韻を日本語に移し替え、さらに独自の境地に遊ぶ稀有な訳詩集。上田敏に『海潮音』あれば、日夏耿之介に『唐山感情集』あり。博識にして幽玄神秘な詞藻をもって他に類を見ない詩的世界を構築した日夏耿之介は漢詩の風韻、酒と多情多恨の思いを嫋々たる日本語に移し替え、さらに独自の境地に遊ぶ。唐から民国にいたる1200年にわたる名詩を選び出した稀有な訳詩集。
日夏 耿之介[ヒナツ コウノスケ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
博識にして幽玄神秘な詞藻をもって、他に類を見ぬ言語世界を構築した日夏耿之介。酒と多情多恨の憂いを述べる漢詩の風韻を、やまとことばの嫋々たる姿に移し替え、さらに独自かつ自在の境地に遊ぶ。唐から民国、千三百年にわたる時を超え、名詩に新たな命を吹き込んだ稀有な訳業。
目次
二十四女花品(清 馮雲鵬)
わが庭こそわびしけれ(宋 李清照)
尋め来れど(宋 李清照)
かへり舟(宋 李清照)
春のあけぼの(宋 李清照)
酔花陰(宋 李清照)
武陵春(宋 李清照)
つひのわかれ(晩唐五代 張泌)
劉十九に(唐 白居易)
金縷衣(唐 杜秋娘)〔ほか〕
著者等紹介
日夏耿之介[ヒナツコウノスケ]
1890・2・22~1971・6・13。詩人、英文学者、評論家。長野県生まれ。本名、樋口圀登。1914年、早稲田大学英文科卒業。在学中から詩作を始め、西条八十とともに新象徴派詩人として認められた。『転身の頌』『黒衣聖母』『咒文』など漢語を多用した、神秘的かつ幽玄な独自の作風を確立する。早稲田大学、青山学院大学で英文学を講じるとともに、ワイルドなどの翻訳や、鴎外、荷風、谷崎などについての評論でも活躍した。1952年、日本芸術院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
𝐜𝐫𝐨𝐰
クラシックは不滅だからな。