講談社学術文庫<br> 島原の乱―キリシタン信仰と武装蜂起

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講談社学術文庫
島原の乱―キリシタン信仰と武装蜂起

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065117279
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0121

出版社内容情報

関ヶ原から約四十年、幕府を震撼させた大蜂起はなぜ起きたか? 壮絶な戦いの実相をあざやかに描き、歴史的意味を深く問う決定的論考関ヶ原合戦の記憶も遠のきつつあった1637年、彼らは突如として蜂起した。幕府や各地大名を震撼させ、12万人の大軍をもってしてようやく鎮められた大規模な一揆は、なぜ、いかにして起こったのか?  「抵抗」や「殉教」の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならぬ民衆、戦国を生き抜いてきた牢人、再改宗者らが絡み合う乱の実相を、鮮やかに描き出した傑作論考! 宗教という視角から戦国時代について深く考察を続けてきた第一人者だからこそ書けた、「神国」思想と日本人という根源的な問題へと切り込む、必読の書。「島原の乱」考察の決定版。(2005年に中公新書より刊行されたものの文庫化) 

【本書の内容】
民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり
学術文庫版あとがき

民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり


神田 千里[カンダ チサト]
著・文・その他

内容説明

関ヶ原の記憶も遠のいた一六三七年、彼らは突如蜂起した。幕府を狼狽させ、大軍十二万をもってようやく鎮定された未曾有の一揆は、なぜ起きたか。抵抗の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならず、民衆、戦国気風の牢人、再改宗者らが絡み合う実相を、宗教という視点から戦国時代を考察してきた第一人者が描く。島原の乱研究の決定版!

目次

第1章 立ち帰るキリシタン
第2章 宗教一揆の実像
第3章 蜂起への道程
第4章 一揆と城方との抗争
第5章 原城籠城
第6章 一揆と信仰とのつながり

著者等紹介

神田千里[カンダチサト]
1949年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。高知大学教授を経て、東洋大学文学部教授。博士(文学)。専攻は、日本中世史(中世後期の宗教社会史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

at-sushi@ナートゥをご存知か?

58
郷土史勉強中。前に読んだ別の本では一揆的な意味合いが強いとされた「島原・天草の乱」だが、宗教史の観点から紐解くこちらでは、宗教戦争であったという見解。自分達に味方しない村まで異教徒として蹂躙したのは確かに一揆とは違うよなぁ。四郎の手による籠城勢への檄文など完全にカルト教団みたいな内容だし、結構ヤバい奴だったのではなかろうかw なお、天草四郎といえば未だに「魔界転生」の沢田研二の強烈なイメージが頭から離れないワイであった。   2021/11/18

みこ

31
島原の乱を宗教一揆という側面から検証。一揆側=弱者・農民=被害者と見られがちだが、実際に先頭を指揮していたのは元武士で彼らは彼らで仏教徒を迫害。一方鎮圧側も主戦力は足軽であり農兵だった。よく考えれば道理が通るのだが歴史であれ現代であれ事件を一元的でなくもう少し俯瞰的に捉えなければならないと痛感。対して天草四郎の記述が少なめ。実在してないということもあり得るのかな?2021/09/13

樋口佳之

31
戦国の民衆が支配者をみる目はきわめてシビアであり、「百姓は草の靡き」という諺の通り、弱体な大名や武士は見放され、寝返られ、惨めな滅亡を迎える運命にあった。/戦国時代の民衆が大名の道徳説法に簡単に服するわけがない。近年藤木久志氏をはじめとして、戦国大名といえども「徳政」を行い、領国の治安を保って民衆の支持をとりつけることが必要であり、さもなければ存立基盤を失うという、民衆の思惑に規定された存在であったことが指摘されている/島原の乱をケースにした戦国近世宗教論と読みました2019/03/15

だまし売りNo

26
有馬直純は慶長一九年(一六一四年)に日向国延岡に転封になるが、旧領では新しい領主・松倉重政や勝家が切支丹弾圧を続け、年貢の厳しい取立てなどの苛政も加わった。重政は江戸城改築の公儀普請役を受け、独自にルソン島遠征を計画し先遣隊を派遣し、島原城を新築した。これらのために領民から年貢を過重に取り立てた。この結果、寛永一四年(一六三七年)に日本最大規模の内戦・一揆である島原の乱が勃発する。2022/06/25

高橋 橘苑

22
ひっそりと読メ再開します。さて、本書を手に取った軽い動機は、島原の乱の経緯と天草四郎という人物に興味を持ったからである。残念ながら、天草四郎に関しては史料の少ない人物らしく、その人となりに触れる箇所は多くなかったが、島原の乱のあらましは知ることができた。注目すべき点は、一揆の圧倒的多数が一旦迫害に屈して棄教した「立ち帰りキリシタン」であること、著者の推論として、苛政と飢饉による絶望がキリスト教的終末思想に火を点けてしまったということであろうか。いつの時代も、現在の重さが過去への逃避につながるのだろうか。2020/05/07

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