出版社内容情報
関ヶ原から約四十年、幕府を震撼させた大蜂起はなぜ起きたか? 壮絶な戦いの実相をあざやかに描き、歴史的意味を深く問う決定的論考関ヶ原合戦の記憶も遠のきつつあった1637年、彼らは突如として蜂起した。幕府や各地大名を震撼させ、12万人の大軍をもってしてようやく鎮められた大規模な一揆は、なぜ、いかにして起こったのか? 「抵抗」や「殉教」の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならぬ民衆、戦国を生き抜いてきた牢人、再改宗者らが絡み合う乱の実相を、鮮やかに描き出した傑作論考! 宗教という視角から戦国時代について深く考察を続けてきた第一人者だからこそ書けた、「神国」思想と日本人という根源的な問題へと切り込む、必読の書。「島原の乱」考察の決定版。(2005年に中公新書より刊行されたものの文庫化)
【本書の内容】
民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり
学術文庫版あとがき
民衆を動かす宗教―序にかえて
第一章 立ち帰るキリシタン
第二章 宗教一揆の実像
第三章 蜂起への道程
第四章 一揆と城方との抗争
第五章 原城籠城
第六章 一揆と信仰とつながり
神田 千里[カンダ チサト]
著・文・その他
内容説明
関ヶ原の記憶も遠のいた一六三七年、彼らは突如蜂起した。幕府を狼狽させ、大軍十二万をもってようやく鎮定された未曾有の一揆は、なぜ起きたか。抵抗の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならず、民衆、戦国気風の牢人、再改宗者らが絡み合う実相を、宗教という視点から戦国時代を考察してきた第一人者が描く。島原の乱研究の決定版!
目次
第1章 立ち帰るキリシタン
第2章 宗教一揆の実像
第3章 蜂起への道程
第4章 一揆と城方との抗争
第5章 原城籠城
第6章 一揆と信仰とのつながり
著者等紹介
神田千里[カンダチサト]
1949年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。高知大学教授を経て、東洋大学文学部教授。博士(文学)。専攻は、日本中世史(中世後期の宗教社会史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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