出版社内容情報
殺しの原因を突き止める江戸一の目利き医師・仁平。鈴木英治の痛快時代小説ここに開幕!人足仕事で糊口を凌ぎながら、類い希なる格闘力と驚くべき医術を身につけている謎の男・仁平。その能力を乞われ薬種問屋の専属医師となった仁平は、さらに北町奉行所同心・柳下十五郎から事件の検死を依頼される。立て続けに起こるなぞの殺しに仁平は? 殺しの原因を突き止める江戸一の目利き医師・仁平が大活躍する、鈴木英治の痛快時代小説ここに開幕!
鈴木 英治[スズキ エイジ]
著・文・その他
内容説明
普請場、人足寄場と江戸の底辺を渡り歩く無宿人・仁平。町医者が遥かに及ばぬ医術とめっぽう強い喧嘩技を持つ仁平は、誰にも言えぬ過去を持つ。大店の預かり医師として始めた無料医療所も相次ぐ嫌がらせを受ける。同心・牧兵衛と共に江戸の難事件に立ち向かう、謎の医師・仁平。これぞ医師もの時代小説の決定版!
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、第1回角川春樹小説賞特別賞を「駿府に吹く風」(刊行に際して『義元謀殺』と改題)で受賞。人気シリーズを多数刊行する人気時代作家。2016年、歴史・時代小説作家たちによる小説研究グループ「操觚の会」を立ち上げ精力的に活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともくん
45
途中から、シリーズ物になる予感がしたが、ほぼ当たっているだろう。 唐突な終わり方と、謎が残ったまま。 まずは、仁平の人となりを紹介するようなこの巻。 次巻以降に、タイトルにあるような監察医としての活躍に期待。2021/11/16
雅
29
男気があって頼れる人。それが分かった所で次巻へ。どんな展開が待っているのか楽しみ2019/06/23
えみ
21
まさかの序章的物語…今後に繋がるであろう布石がそこかしこに置かれて展開が物凄く気になるところで呆気なく終了。気を持たせて呆気なく去っていくなんて、いけず‼と叫びたくなるっ。次刊を絶対読まなきゃ!という気にさせることが戦略なら私はまんまと嵌まってしまった。謎多き医師・仁平が活躍する時代小説。微風を感じるような軽やかな文章が仁平の性格と相まって読みやすい。彼に何があったのか…うっすらと霞がかって見えそうで見えない真相がもどかしく、江戸×医師×事件を今後も最大限に楽しめそう。仁平の正体と過去、早く知りたい‼2019/12/19
サケ太
20
ハードボイルドだが、情のある歴史小説。過去に秘密を抱えた男、仁平。彼が同僚と賭場に訪れた事をきっかけに、人足寄場、そして大店の預かり医師となる。医師としての真摯な姿勢。無欲、という訳ではなく、ある事情から己を律している精神力。喧嘩において見せつける強さ。魅力的な人物。脇を支える人物らも面白い。素晴らしい読みやすさと手堅さ。しかし、あらすじの内容は少し違う。難事件も監察医としての活躍もこれから。準備の巻だが、十二分に楽しい。今後の展開に期待大。2019/02/18
Tatsuhito Matsuzaki
14
無敵の喧嘩技と医術を併せ持つ無宿人の仁平。 謎の過去を持つ仁平が、南町奉行所同心とともに江戸の難事件に挑むシリーズ初巻。 幾つかの山場を越えて、ピンチの中で次巻に続く~…って、ドラマのような医師系時代小説です。 そういえば、仁平の #仁JIN と云えば…2021/04/06