出版社内容情報
「メイド」はいかにして日本社会に受け入れられたのか? アニメ、ゲーム、コスプレ等あらゆる角度から日本のメイドブームを紐解く。
内容説明
執筆6年。これぞメイド研究の基礎文献にして、愛と狂気に満ちた驚きの研究成果。あなたの大好きなメイドからあなたの知らないメイドまで、メイド現象と登場作品をまさに全網羅。
目次
第5章 第4期メイドブーム2000年代―メイド喫茶の時代(喫茶店発・新しい「メイドさん」の発明;コスプレ店員からメイド喫茶へ;「萌え」と「秋葉原」 ほか)
第6章 第5期メイドブーム2006年以降―メイドイメージの多様化と進化(2006年・メイド喫茶作品勃興とメイド作品の進化;メイド作品の隆盛;メイド作品外への進出 ほか)
第7章 ブームから日常へ―日本のメイドカルチャー(日常化するメイド;アイコン化・アイドル化していくメイド;世界展開とカワイイ化 ほか)
著者等紹介
久我真樹[クガマサキ]
1976年生まれ、東京都出身。英国ヴィクトリア朝の研究者。2000年頃よりメイドについての研究に本格的に取り組み、2010年に講談社から『英国メイドの世界』を刊行。名実ともに日本におけるメイド研究の第一人者である。本業は、システム開発(データベース系)、社内SE、ウェブ解析などを経て、現在は外資系企業のウェブプロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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鏡裕之
4
資料代に数百万円を投資した情熱は確実に5点満点。しかし、どんなふうに複数の経路で広がり、発展していったのかという全体の見通しは提示できず。これでは3点しかつけられない。相変わらず作品紹介に堕している。時間も頻繁に遡行があり、全体図がつかめない。秋葉系文化は、漫画もラノベもアニメもゲームもエロゲーもエロ漫画もエロラノベも相互に影響しあいながら発展しているものだが、エロ漫画とエロラノベへの扱いが非常に弱い。ともにメイドが浸透していたことを示すよき例のはずだが、取り上げ方が甘い。メイドカルチャー史は名乗れない。2024/10/20