モーニングKC<br> バンデット 〈3〉

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モーニングKC
バンデット 〈3〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065100509
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のれん

12
足利貞氏がこんなに存在感あったのかつて見たことない。 作劇ですぐ死んでることが多いイメージなので、ここまで強烈だとは思わなかった。 ナメられたら帝も殺す、説得なぞ軟弱、強さこそ秩序と鎌倉武士を体現する思想はある意味爽快。 そして猿冠者の出自も納得でグワッと動き出した物語が面白い。面白すぎて突き抜けた感があるがこの後が気になりすぎる。 そして尊氏像も新鮮。後の合戦経緯と尊皇思想から狂気のカリスマ性をつけられがちだが、あのグダグダ感から見れる「いい人」ぽさを絶妙に描いている。こういう尊氏を見たかったと思った。2021/04/18

hannahhannah

9
足利貞氏が「侍の本懐とはナメられたら殺す!!」と絶叫。さらに「侍をナメておる。だから帝も殺す!!」というブチギレっぷり。この強烈さが侍集団の幕府だ。猿冠者のルーツも明らかに。相撲を取る場面で歴史上の人物である二人の武将が出て来たけど、彼らを知らなかった。そして無慈悲な展開。最後に出てきた楠木正成は名前は聞いたことあるかもしれない。2021/06/05

7
「侍の本懐とはナメられたら殺す‼︎ それに尽きる」 足利一族の顔見世興行といった本巻ですが、圧倒的な存在感を見せつけるのが父親の貞氏。鎌倉幕府の離反から室町幕府の成立まで、最近の学説では泥縄で突き進んでいったという見方が有力ですが、この物語では父親の代から討幕まっしぐらだったというブラックな足利一族であります。その他、足利尊氏、新田義貞、佐々木道誉(高氏)ら、『太平記』の主役級の連中が本巻では続々登場。史実ではさっぱり人物像が分からない連中を、こう描いたか!という人物解釈は感心したり呆れたり。星5つ。2021/01/11

新天地

6
「ナメられたら殺す!」それを地で行く足利貞氏のエキセントリックで筋の通ったクレイジーぶりが大きな存在感を残す。間違いなくこの巻の前半の主役。しかし後半は猿冠者が主役。焔硝の使われ方からの猿冠者が表紙と同じポーズで見栄をきるところが最高。なんだか『へうげもの』の初期を思い出した。まっことひょうげている。そして終盤の「……また会える……から」でほろりとさせる。素晴らしく面白く続きを期待して待っている。2017/07/29

getsuki

5
猿冠者の素性が明かされる一冊。足利高氏、直義兄弟が初登場するが、父親である足利貞氏の不気味さが光る。ここまでやっておいてあっさり猿冠者殺そうとしたりと、アクが強すぎ。高氏の一見草食性っぽさが癒した。2017/09/28

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