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出版社内容情報
始皇帝暗殺に失敗した張良。追っ手を逃れ、名を変えて身を潜めていた彼に、運命を変える事態が訪れる!!『修羅の門』『修羅の刻』『海皇紀』‥稀代のストーリーテラー川原正敏最新作は、紀元前中国が舞台。秦末の動乱期に覇を争った項羽、そして劉邦の生きざまを描き出す歴史絵巻。主役には天才軍師・張良を据え、偉丈夫達の興亡を紡ぎだす!
滅ぼされた韓と弟の仇を討つため、始皇帝を倒す旅に出た張良。黄色い石を握りしめていた黄石、四凶の名を冠する強者・窮奇を仲間にする。そして博狼沙で始皇帝を暗殺しようとするが、失敗してしまう。秦兵の追っ手を逃れるため、名を変え身を隠していた張良だが、ある事件によって大陸は動乱期に突入する!!
川原 正敏[カワハラ マサトシ]
8月17日生まれ。広島県三原市出身。1985年、『パラダイス学園』でデビュー、代表作に『修羅の門』『修羅の門 第弐門』『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』『海皇紀』がある。1990年、『修羅の門』で第14回講談社漫画賞受賞。趣味は草野球。現在月刊少年マガジンで『龍帥の翼 史記・留侯世家異伝』を連載中
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
20
秦の始皇帝が勝手に病死して、大陸は荒れ、いよいよ「項羽」と「劉邦」が登場。(個人的な趣味をいえば、蕭何さんが登場(笑))この子の役割はなんだろなと思っていた黄石ちゃんが、人物を見極めるのに長けているのが、不思議です。ほとんどバクチですよね。張良はよくこんな保証のないことに賭けられるな…。覇者・項羽の物語の始まりが、じつに血腥くて未来を暗示してます。劉邦の描写がなんだかアレですが、劉備も宋江も似たようなものなので、中国の仁の人はみんなアレなのかな。人望があって一軍の将でもあるてわかりにくいな。2016/11/03
T.Y.
16
張良は任侠になり数年、有力者となっていた。そして始皇帝が没し、陳勝・呉広の乱、その終焉……主人公の張良周辺以外はナレーションと伝聞で片付けているので歴史の展開は速いが、主人公の活躍という点ではまだまだ助走。ようやく沛公・劉邦の傘下に入ったところで、武功を挙げるのは次巻以降になりそうだし。劉邦は冴えないオッサンだったがイメージ外してはいないのか。本来の黄石公の故事は創作でした設定、とはいえ本作の黄石は不思議な眼力のある子で、こっちの方が神秘だが、これも「力」を具体的に描こうという作者なりのこだわりの内か。2016/10/19
maito/まいと
13
2巻にして劉邦と項羽が登場。今のところ「項羽と劉邦」な感じで、特に大規模な解釈変えはなさそうだが、裏でしっかりと布石を打っていく張良は、さすがの戦略家。もっとも、この段階ではまだ張良は復讐マター。劉邦の完全な軍師になったときが楽しみだ。そして智の張良・武の窮奇・そして迷ったときの黄石(笑)とバランスが最高すぎるトリオのおかげで、困難なミッションが全て何とかなりそうな気にさせてくれる。このトリオが作品の絶対的な安定感を作っているといっても過言ではない。2016/10/18
新天地
10
冴えわたる川原節にのせて歴史や国語の古典で習った事柄がちょいちょい出てくるのが何とも面白い。張良が付いたからなのはあるけど、とにかく裏方が充実しそうな沛公の陣営のこれからにワクワクする。というか沛公のお人好しでだらしないおじさんというキャラがとても良い。しかも冴えない。こんなキャラ今までの川原マンガにいただろうか。思い当るのはうっちゃんくらい。となると劉邦はけんちゃんなのか。それから林秀が『海皇紀』でいうニッカのポジションなのかな。2016/10/21
フリオ
7
ようやく項羽と劉邦が登場です。劉邦のキャラに魅力を感じないのですが、大丈夫なのだろか?(笑)2016/11/08