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出版社内容情報
鎌倉時代末期、奴隷身分だった石は、謎の男・猿と協力して自由を得る。ところが猿はたった2人で、有力武士団と戦うと言い出した!鎌倉時代末期。商人こき使われる奴隷身分の下人・石は、ひょんなことから武士にとらわれた謎の男・猿と出会う。協力し合ってなんとか自由を手に入れた二人。しかし、猿の口から出たのは、信じがたい言葉だった。「これから、700対2の戦を始める」太平の眠りをぶち破る驚天動地の歴史活劇が開幕!
河部 真道[カワベ マサミチ]
2012年、『ライズ』にて第32回MANGA OPEN森高夕次賞を受賞。
2015年11月、「モーニング」&「週刊Dモーニング」49号より『ボッチャン』を短期集中連載、さらに同年12月には「週刊Dモーニング 新人増刊2015冬号」にて本作の原型ともいえる『南北朝キングスメン』を発表し、読者の話題をさらう。本作『バンデット』が初の週刊連載となる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こら
17
南北朝期の悪党が主役というもの珍しさでポチリ♪「武士道?なにそれ?」という、この時代のギラギラしたむき出しの野望や混迷具合が逆に新鮮。テンポよく進むので次巻も楽しみ。にしても、『キングダム』みたいに、成長した主人公を最初に持ってくるのは時代物のお約束になりつつあるんでしょか?2017/02/28
getsuki
12
鎌倉時代末期が舞台というだけでも珍しいのにサブタイトルが「偽伝太平記」ときては買わざるを得なかった。絵柄は荒々しくエネルギーに満ちているが、読む人を選びそう。最後に大塔宮が登場してきたので、南北朝時代の大物がどんどん出てくることを期待。2017/02/27
のれん
11
主人公の境遇を描きながら、世界観を説明し鎌倉時代という血も涙もない武士像をきちんと描く。 そして同時に訳知り顔の猿冠者という男から歴史用語の丹念な説明を入れてきて、漫画として良い塩梅にリアリティと面白さを高めている。 情報と心理戦を交えつつ、グロ表現からも逃げず、善悪関係ない成り上がりの主人公たちを描く。 キャラの目の大きさや絵のタッチなんかが独特かつ今風ではないので、人気上がらなかったのはそのせいなのかもしれない。 しかし漫画では類を見ないジャンルと丁寧さ。こういう漫画が業界の自由度を高めてくれるのだ。2021/03/21
新天地
11
日本の南北線時代を舞台に悪党たちを描くマンガ。タイトルの通り悪党こそがこのマンガのテーマでありシンボル。まさに登場人物全員悪党であり何度も裏切るし、鼻を削ぐとか結構酷いことをやっているのにすがすがしさすらある。また絵は癖があって荒削りだが描くキャラにみなぎる熱量と生命力を感じる。主人公のポカをすぐさま次の展開に使うばかりかさらにその後の重要な展開の布石にも使う鳥の伏線が見事。猿冠者が『ヴィンランド・サガ』のアシェラッドみたいでかっこいい。2017/02/26
サケ太
9
鎌倉時代末期。下人として虐げられた少年、石はある時自由の身になるも、領主赤松によって悪党の疑いをかけられ、捕えられる。そこで猿冠者と名乗る男と出会うことで、石は野望を抱くことに。多数の悪党を纏め上げる赤松入道円心の700対2。そして、終結。大物の登場もあり、今後の南北朝時代でこの二人がどのような立場に立つのか。非常に楽しみ。師弟のような猿冠者と石の関係性が好き。続きは必ず購入する。2017/02/27