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出版社内容情報
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1 ~ 1件/全1件
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何買ったっけ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
148
織部の考える豊徳合体(茶々と家康の祝言)はへうげていて彼らしい。二人の性格からすれば難しいが、おせんの言うように「茶々がその気になるとしたら武人ではない素のままの家康」だろう。この試み、成否は兎も角としてやってみる価値はある。関ヶ原の戦いも終わり人々は平和と自由を求めている。が、徳川への反発から世の乱れることを望むかぶき者や、淫行に耽る貴族の気持も判らないではなかった。織部の試みは、そんな時代に照準を合わせている。織部と家康は今の私とほぼ同年齢。60余年生きてきて、織部はこのあと何をやってくれるのだろう?2025/03/19
国士舘大学そっくりおじさん・寺
32
徳川幕府が成立。冒頭で俵屋宗達登場。阿国歌舞伎も誕生。街では有楽の息子達歌舞伎ものが幅を利かせる。織部は豊臣と徳川の合体を画策。しかし邪魔なのは家康の北政所(高台院)への片思い。織部の暗躍は続く。小堀遠州の織部との訣別。松平忠輝も登場。2013/11/09
ネロ
31
冒頭からの流れが痛快!老いて益々なお盛ん…とはことことでしょう。利久居士の没した齢に追いついた古織は落ち着くどころか一層へうげた爺になっていて安心。左門の取り巻きを放屁で追い返すところなんてほんと笑っちゃいますね。一層の人間臭さを放ちながらも茶人としては登りつめてしまいました。願うは豊徳合体の一座建立。しかし、その思惑とは裏腹に、自らのしてきたことのツケがまわってきているところがまた彼らしいです。終わりが見え始めた物語。晩年の彼をどう描き切ってくれるかが見ものですね!2013/04/30
ぺぱごじら
23
関ヶ原が終わり、世は徳川体制への過渡期。後々まで続く磐石なものを作りたいと願うものは、最初が肝腎とばかりに、ついつい融通の利かない決めごとを多く作るもの。奔放に戦国を生き、欲望のままにギラギラと天下を窺う『武辺者』は少なからず居ても、そんな者達はもう要らない世の中になりつつある、そんな時期。武によらず『一服一笑の和』を目指す織部の存在は、そんな時代の中和剤としてその利用価値を得たのでしょうね。歳を取っても相変わらず強欲なのは仕方無いとして(笑)。2013-172013/02/24
眠る山猫屋
22
関ヶ原以後。古田織部もすっかり大物。だから、今回は息子世代が主人公。やさぐれた左門と武人に育った山城守の対比が鮮やか。よい友情を育めるのかな。そして北の政所と家康の恋の終わりがはかない。2016/05/29