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出版社内容情報
下剋上による競争激化に揺れる織田家中。過酷なる出世争いの中で、秀吉は生き残りを懸け毛利攻略に乗り出す!!
戦国史上、最も失敗し挽回した男の物語!!
織田信長の新政権が起こった天正年間の頃。織田家中、羽柴秀吉の下、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)は22歳にして千石の土地を治める武将となり、来るべき武田家との合戦に備え、力を蓄えていた。信長、秀吉ら、時代の英雄たちのすぐそばで、激しい合戦に明け暮れた権兵衛が、肌で感じる”戦国時代のリアル”。それは、驚きと興奮に満ちている!!
[中国攻略編、開帳!! 毛利家は如何にして西国の覇者となったのか‥‥!?] 下剋上による競争が激化し、揺れる織田家中‥‥。過酷なる出世争いの中で生き残るべく、羽柴秀吉は、山陰山陽の覇者・毛利家との全面戦争に着手する‥‥!! 毛利元就による遠大なる国造りと、それを受けついた次世代の飛躍により、西国を統べる巨大国家の実体とは!?
【著者紹介】
2001年、ヤングマガジンにてデビュー。現在、同誌にて『センゴク天正記』、『センゴク外伝 桶狭間戦記』を連載中。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
21
謀神・毛利元就と秀吉の率いる新たなる世代。石田三成、黒田官兵衛、そして仙石権兵衛と役者が揃ってきた秀吉陣営の不完全ながらも藹々とした様と、血にまみれた人生で金城鉄壁の大国を築き上げた毛利元就を継ぐ両川の対比が美しい。権兵衛は三成や官兵衛に比べると迸るような才気はないが、それでも潜入捜査のような機会ではその個性が一際輝く。4000石の領主となれば相当の地位で、しかも秀吉傘下の重圧があるはずなのに、それを感じさせないフットワークの軽さが権兵衛の魅力。才覚を結集し、敵の拠点に肉薄しての兵糧の算出は心が沸き立つ。2017/03/11
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
12
再読。織田家譜代の佐久間信盛追放。波紋が広がる織田家中。検地の為に石田三成登場。まだハタチの美少年時代。そして毛利家との全面対決。毛利元就のミニ伝記が挟まる。再読してもこの部分が素晴らしい。巨大な毛利家の中心である毛利元就の哀しい孤独が見える。厳島の戦いも描いて欲しかった。全国で巻き起こる新興勢力vs既得権益の風潮。そして鳥取の悪夢へ。2013/07/03
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
10
この漫画をきちんと読んだ事が無いのに、この一冊だけを読んだ。なぜなら私は広島県民。毛利元就は大の贔屓だ。元就さんに半分費やされてると聞いたが、実際半分も無い。しかし元就伝がこんなに魅力的に描かれた漫画というのは珍しい。毛利元就で一冊描いて欲しいくらい。実際は女の様に華奢であった信長を厳つく描いていたり、登場人物をイケメンばかりにしているつまらなさはあるが、この元就伝部分の素晴らしさで帳消しにしよう。井上元盛があんな顔なのは、大河ドラマ『毛利元就』での片岡鶴太郎に依る所があるのでは。2012/07/16
maito/まいと
8
いよいよ対毛利戦。そしてここにきて毛利創世編やるとは!この作品は(最終的な)敗者であろうときっちりとした描写をしてきたが、毛利に関しては勝者目線の合議制鈍組織論を一蹴し、緩やかなれど心でつながった強固な独立組織の連合体、というとんでもない形を提示してきた。しかも対織田としてこれ以上ない相手という見せ方は見事としかいいようがない。普通にやったら勝てない、じゃあどうする?に対し、あえて成長過程・専門分業制で鳥取城に挑む羽柴軍。ここのところ主軸から遠ざかっていたセンゴクたちの真価が問われる戦いになってきた。2018/09/13
satoshi
6
毛利家の思想や結束の描き方にぞくぞくしました。結果がどうなるかは知っているのに、「こんな相手と戦わなきゃいけないんだ、どうなるんだろう」と思ってしまう。やっぱりおもしろい。/それにしても佐久間信盛の最後の一コマ・・・。2012/02/11