感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
45
脱力系のタイトルに反して、気合いの入った一冊である。『武士ってどうやってなるの?』『5000石ってどのくらいの広さ?』といった戦国史について一歩近く感じられる内容が詰まっており『センゴク』本編のみならず歴史創作物がより臨場感を伴って感じられるようになる。『外交のコツは強くあること。実力がなければすぐに裏切られる』『知識階級が少なかった時代は幕府や朝廷といった権威に無条件に従っていたが、時代を経て知識層が増えるにつれ神秘のヴェールがはがれて従わなくなり戦国に至る』といった解釈は現代人も学べる点があるだろう。2015/03/02
国士舘大学そっくりおじさん・寺
14
ほとんど本郷和人の書いた本である。わかりやすく面白い。本文以上に注釈が面白い。網野善彦や今谷明、福田千鶴『江の生涯』が唱える説の批判や、武将の評論、『センゴク』裏話等読みごたえがある。戦国時代入門書としては本当に良い本だと思う。宮下英樹の講義レポートも良い。漫画も頭が良くなければ描けないのだと痛感。2013/07/06
takeapple
4
第1期『センゴク権兵衛』と一緒に読んでみた。面白い。2012/12/24
きーさん
4
日本史の参考書?と思うようなすっきりしたレイアウトが秀逸!!導入の短編マンガと対話形式での本編と補足のコラムのバランスもよい。田舎の細かいことは気にしない室町幕府のアバウトな統治意識や戦国大名がいかに周囲の“信用”を失わないようにしているか…など時代背景の意外な発見が多くて面白かった。センゴク本編を読んでいない人も気軽に読めそう。キャラの衣装がなんとなく“ドンキで売っていそう感”を感じてしまうところも含めて、いろんな意味で楽しみながら歴史を学べる一冊だと思う。2012/05/17
エリ
2
半兵衛先生にひかれて購入(笑)割と中身しっかりしてて、良かった。入門書にするには、ちょっと専門的かもしれない。本郷先生、N○Kの歴史番組に出演してたね。なかなかわかりやすくて面白い解説する方だなぁ、と。ちょくちょく入ってる、本郷先生の持論に賛成です。まさかの紀州の津田さん出てるし!!種子島から鉄砲持ち帰ったという彼の息子がこんなとこに!!一揆の話は、卒論時に嫌というほど読んだから、凄くよくわかりました(笑)2012/05/21
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- 和書
- されど、わが「満洲」