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出版社内容情報
「本当の私なんて、誰も知らない」ましろが二人――!?
内容説明
人類の天敵である星喰いが湯水のごとく湧き出る災害―大湧出。それが芽深市を襲ってから、既に二ヵ月ばかりが経った。傷は深かったものの、復興は順調に進んでおり、芽深市は以前にもまして多くの錬金術師が集まる錬金術の最前線になっていた。そして、夏へと移り変わりつつある季節の中。かつて人類最高峰の錬金術師―達人として活躍していた三森慧は、今は相変わらず、教師として弟子の悠里や同僚のましろ達と騒がしい日常を送っていた。だがある日、慧とましろは何者かによる襲撃を受ける。彼らの前で形を成していく黒い泥。それがとった姿は、ましろと寸分違わぬ顔立ちで―。凸凹師弟が綴る学園異能バトルアクション第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
復興が進む中、謎の敵が姿を現す今巻。―――過去の約束を乗り越え、また次の約束を。割と複雑な関係であるましろが主役となる今巻は、相変わらず直球で暗い世界観の中、日常の一瞬の輝きが映える巻となっており、終末的な世界の中の一瞬の大切さを綴る巻となっている。例え約束が果たされなかったとしても、もう一度約束を。全てを拒む少女に差し伸べた手は今度こそ届き、闇から救い出す。夢となる事を選んだ少女、共に背負い歩んでいきたいと願う少女。彼女達と彼のこれからの戦いは、どこへ向かっていくのだろうか。 うん、面白かった。2017/06/07
彼方
5
大規模な被害を出した大湧出から二ヶ月、復興が進む中ましろと瓜二つの敵が現れる第2巻。登場人物の少なさによる若干の物足りなさはあるものの、相変わらず設定と心情の描き方が上手いなぁ…相反する二つの感情に苦しむましろに弱さを抱えながらも踏み出す慧、普段の軽口での誤魔化しやその賑やかな日常があるからこそより引き込まれる決戦、それぞれの在り方を示す錬金術ときちんと盛り上げてくれますね…。1巻ごとの纏まりやスケールの大きさといい安定した作品だったのに打ちきりとは…イラストも口絵のみと悲しい…。これからも応援してます。2018/04/28
nawade
5
★★★★☆ 2巻はましろの話。主人公にとっては戦友である逢坂道言の娘であり、色々と複雑な関係の二人であるが、その清算をする時が来た。主人公の歩くセクハラトークぶりは相変わらず。マシンガンの如くセクハラトークがましろや悠里に繰り出される。「それともし・ご・と?」とか、それに対するましろの切り返しが見事。この日常会話の楽しさが暗い世界観の中で暖かく光っていた。あとがきで「次回作もまたよろしくお願いします。」とあるがシリーズ完結なのだろうか?主人公もヒロイン達も魅力的に描けていただけに非常に残念である。2017/06/03
玉ねぎ
2
打ち切り作品でしたがめちゃくちゃ楽しめました。主人公とましろの関係性に滾ります。2019/07/30
風無 才華
0
世界を守った主人公に対して、誰も彼を守ってくれなかった。ならば、せめて私だけは、彼の味方でいよう。 そんなささやかなものを手に入れるために、少女は世界を敵に変えてしまうが……、というのがあらすじ。 自分をどれほど認められたかが、力に直結する錬金術ですが、もうバトルが熱すぎるし、なにより心理描写も光りすぎてました。 嘘になってしまった約束を果たす為に、今一度互いを見つめ合う2人には、感動を覚えます。 滅茶苦茶これからの物語が気になるんですが、打ち切りには勝てません。 星喰いが生まれる第一の原因ですねこれは。2018/06/27
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